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自分を大切にする習慣を身につけよう

脳はどこまでコントロールできるか?6/7

心理学を学ぶのは、成功への近道?

さまざまな成功法則の本を読んでいくと、いくつかの共通した概念というものに突き当るのだが、そのなかでも多出する概念として「自分を大事に扱いなさい」というものがある。

マクドナルドのレイ・ロックも「身なりに気をつけなさい」ということを常々口にしていたという。

よく知られているとこでは、ナディーヌ・ロスチャイルド、そうエドモンド・ロスチャイルド男爵の夫人となった彼女の物語が有名なはず。

貧しい家庭に生まれ育った彼女は、中学卒業と同時に家を飛び出して、町工場などで働き、やがて小劇場の女優となります。そしてある時に世界の大富豪でロスチャイルド男爵に出会い求婚されます。

ロスチャイルド夫人となった彼女は、著書の中でいくつかの成功の秘訣を語っています。

そのひとつに、「あなたがまず心を配るべきなのは、自分自身です」とあります。

「もしあなたがひとり暮らしなら、部屋は常にきれいに片づけるべきです。ひとりでお茶を飲むにしても、ふちの欠けたカップなどではなく、いちばん上等なカップを使ってください……」というように、つまり自分自身を好きになれるように自分自身に心を配る。

自分で自分をかまうべきだというのです。

このように自分を大事にすることが、なぜ大切なのか───ここが非常に重要なところです。

結論を先に言ってしまえば、自分を大切にしている人は、他人からも大切に扱われ、逆に自分を粗末にしている人は、他人からも粗末に扱われるからです。

自分を粗末に扱っている人は、

他人からも粗末に扱われる

心理学に「割れ窓理論」という理論があります。

たとえば、あなたの目の前に2台の車が並んでいるとする。

一台は手入れの行き届いたピカピカの車。もう一台はホコリをかぶったキズだらけの車だとする。

もしこの2台の車を前にして、「どちらかを棒で思い切り叩いてください」と言われたら、あなたはどちらの車を叩くだろうか?

これは人間についても同じことが言えるわけで、自分を大事に扱っている人を粗末に扱うのには抵抗を感じる。しかし、自分を粗末に扱っている人には、こちら側も粗末に扱ってもいいような気になってしまうのです。

「自分を大切に扱う」ことが、なぜ成功につながるのか。

非常にわかりやすいヒントが心理学には多数あるようだ。

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中野 信子

なかの のぶこ

脳科学者、医学博士。



東京大学工学部卒業後、2004年、東京大学大学院医学系研究科医科学専攻修士課程修了。



2008年、東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。



2010年まで、フランスCEAサクレー研究所で研究員として勤務。



現在、東日本国際大学・客員教授。日本文化芸術機構・事業戦略会議委員。



脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行っている。



著書に『脳はどこまでコントロールできるか?』(KKベストセラーズ)、『科学がつきとめた「運のいい人」』(サンマーク出版)、『脳内麻薬』(幻冬舎新書)、『努力不要論』(フォレスト出版)など。



また、「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)、「ワイド! スクランブル」(テレビ朝日系)、「有吉ゼミ」(日本テレビ系)をはじめ、多数のテレビ番組で活躍中。


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