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ゴルフは「余裕を持った行動」がいいリズムをつくる!阪田哲男氏の言葉。

打つ前の「準備」でゴルフは変わる 【3/3】

自宅、練習場、ラウンド前、そしてコース……。
世界アマチュアチャンピオン・阪田哲男氏が“完璧なフィニッシュ"をつくるための「ルーチンワーク」を伝授します。
第3回目のテーマは、「余裕を持った行動が、いいリズムをつくる」です。

 私はホームコースの袖ヶ浦カンツリークラブによく出向きます。自宅を出るのは朝6時。スタートが何時であれ、これは変わりません。
なぜなら、渋滞に巻き込まれたくないからなのです。朝6時に自宅を出れば、事故でもない限り渋滞に遭遇することはありません。しかし、スタートが遅い時間だからといってそれに合わせて自宅を出る時間を遅らせると渋滞が始まっている危険性が高くなります。
 スタートには間に合うとしても、渋滞に入ればイライラします。それが嫌いなのです。ゴルフの日の朝はゆったりと余裕を持って過ごしたいと思っています。そうすることで、いいリズムを保ったままスタートできるからです。
 ゴルフは繊細な競技です。ほんの些細な出来事でもリズムが狂うことがあります。それがプレーをする前の出来事であっても同じことです。
 朝、少し寝坊をしたとしましょう。あわてて支度をして車に乗り込み、高速道路に入っら渋滞していた。ハンドルを握りながらスタートに間に合うだろうかとやきもきする。
 その時点でリズムが崩れ、プレーに悪影響を及ぼすことは避けられません。
若いころ、起床後3時間たたないと体がうまく動かないと教えられました。今でもスタートの3時間前には起きるようにしています。そして、コースにはスタートの1時間30分前には到着するようにしています。
「そんなに早く行ってどうするの」と聞かれることがあります。「時間を持て余してしまうだろう?」と……。
 でも、私は時間を持て余すくらいでちょうどいいと考えています。到着して受け付けを済ませ、ゆっくりとロッカーで着替える。そして、コーヒーでも飲みながら仲間と語り合う時間も大切です。それから、おもむろに練習場に向かいます。ゆったりとした時間の流れが、ゆったりとしたリズムを体に染み込ませていく。これがゴルフには大切なのです。
「ゴルフ場にはスタートの30分前に着けばいいさ」と言う人がいます。
 30分前に着けばいいということは、それに合わせて自宅や宿泊先を出るということでしょう。では、もし途中でトラブルがあったらどうするのでしょうか。思わぬところで渋滞があるかもしれないし、初めてのコースなら道を間違うことが絶対にないとは言えません。
 そうなれば、スタートに間に合ったとしてもギリギリです。あわてて着替え、息せき切ってスタートホールに駆け込むことになるでしょう。このような状態でいいプレーができる可能性は低いはず。それに、何より同伴競技者に迷惑をかけてしまいます。これでは、ゴルファーとして失格です。
スイングは、ゆったりしたリズムがいい。テークバックの際、私は「あわてるなよ」と自分に言い聞かせているほどです。しかし、気持ちに焦りがあればスイングはいつもより速くなりがちです。朝から時間的にも精神的にも余裕のない状況が続けばどうなるでしょうか。スイングリズムに悪影響を及ぼす危険性はかなり高いはずです。
 余裕を持った行動ができれば、視野も広がります。コースのさまざまな状況にも目が行き届きます。逆に、焦っていれば視野が狭まります。集中力の低下も避けられないでしょう。
見逃されがちかもしれませんが、スタート前の時間をいかに過ごすかは重要なことなのです。次のゴルフでは、いつもより少しだけ早起きしてみてください。<了>

 

<『打つ前の「準備」でゴルフは変わる』(阪田哲男/著)より抜粋>

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阪田 哲男

さかた てつお

1949年生まれ、大阪府出身。

 世界アマに11回出場。84年には個人メダリストに輝き、日本を初の世界一に導く原動力をなった。

 通算タイトルは100以上。日本を代表するアマチュアゴルファーである。

 著書に『「ゴルフ力」の鍛え方』(パーゴルフ)、『阪田哲男のゴルフ魂』(日本経済新聞出版社)などがある。


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  • 阪田 哲男
  • 2015.12.09