【山本モナ】なぜ弁護士を目指し、どうやって司法試験を突破したのか? 結婚・三児の母が編み出した必勝勉強法 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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【山本モナ】なぜ弁護士を目指し、どうやって司法試験を突破したのか? 結婚・三児の母が編み出した必勝勉強法

写真:著者提供

 

■三児の子育て中にどうやって勉強したのか? スキマ時間暗記法とは?

 

――具体的には、どのように勉強を進めていったのか?

 「たまたま、元フジテレビで弁護士の菊間千乃さんとご一緒する機会があって、『菊間さん、どう思いますか』と質問したら、『そもそも司法試験の勉強なんて、本1冊で始められるんだから、とりあえず本を1冊、買って、まずは自分で始めてみたら』と言われたんですね。確かにそうだなと思いました。ロースクールに進学するか、予備試験を受けるか、予備校がどうだとかを考える前に、勉強自体は自分ひとりでも始められるわけで、それで、すぐに入門書を買って、勉強を始めました。最初は、予備試験ルートでの合格を目指しました。そこで、予備校に入って、オンラインで入門講座を受けていました。コロナ禍だったので、完全オンラインでした。その後、予備試験も一度受けましたが、全然ダメでした。勉強が追いついていないと痛感しました。そうした中、ちょうどロースクール制度が変わって、在学中でも司法試験を受けられるようになったタイミングだったんです。それなら、予備試験よりロースクールに入って弁護士を目指すほうが、より最短ルートだと考えて、2022年に早稲田大学の法科大学院に進学しました」

 

写真:著者撮影

 

――40代でのキャンパスライフはいかがでしたか?

「学生は、ほとんど20代で、社会人経験者はクラスに数人で少数派でしたが、『大変なのは自分だけじゃない。みんなも同じなんだ』と実感できるのは、勉強のモチベーションにもなって、大きかったですね。講義は、ほぼ毎日ありました。朝6時に起きて子どもを送り出して、一番下の子を幼稚園に送ってから大学院へ行く。昼から夕方まで講義を受けて、最終の講義が終わったら、子どもを迎えに行くという。家に帰ったら、息つく暇もなく、すぐに家事をして、子どもが寝静まったら、そこから教科書を開いて、深夜2時、3時まで勉強。そして朝6時には起床。そんな日々が続きました。本当に寝る暇も惜しんで、勉強していましたね」

 

写真:著者撮影

 

――試験勉強で一番大変だったのは?

「暗記です。年齢を重ねてからの司法試験は、とにかく暗記が大変(笑)。試験勉強に社会人経験が生きるとか、そういうことはまったくなくて、司法試験では、覚えないことには、どうにもならない分野が大量にあるんですよ。だから、トイレにも、パソコンにも、コーヒーメーカーにも覚えることを書き留めたメモを生活動線上に貼る。また、絶対に覚えなければいけないものは1冊のノートにまとめて、スキマ時間など、必ず毎日、見るようにする。忘れる前に思い出す、それを徹底することで、長期記憶の定着を目指しましたね。

 

撮影:平山訓生

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大崎量平

おおさき りょうへい

記者・編集者

学習院大学文学部哲学科卒業。大学卒業後、医療系出版社、編集プロダクション、フリーランスの編集記者、KKベストセラーズ「月刊CIRCUS」編集部、徳間書店「週刊アサヒ芸能」記者、家電業界誌、光文社「FLASH」記者を経て、2018年より講談社「週刊現代」記者として活動。芸能・スポーツからビジネス、社会評論に関する書籍の構成ライターも務める。

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