【脳梗塞】出版局長 17日間の急性期病院を退院しリハビリテーション病院へ……真夜中でも漏らす前にナースコール!【真柄弘継】連載第2回 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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【脳梗塞】出版局長 17日間の急性期病院を退院しリハビリテーション病院へ……真夜中でも漏らす前にナースコール!【真柄弘継】連載第2回

【新連載】脳梗塞で半身不随になった出版局長の「 社会復帰までの陽気なリハビリ日記」163日間〈第2回〉

リハビリテーション病院の介護士さん(写真:PIXTA)

 

◆「脳の病気は他人と話すこともリハビリですよ」

 

男性介護士のK藤さんは、とても謙虚で素直な物言いに好感が持てる好青年。

別の職業を経て介護士となったとのことで、私の話す処世術や経験談を真摯に受け止めてくださる度量の広さ。

私が他の患者さんたちと挨拶したり話したりするのを見ていて、脳の病気は他人と話すこともリハビリですよと教えてくださり、益々とコミュニケーションを図るようになったのである。

もう一人、男性介護士のY井さんは壮年のがっちりした方。

剽軽な受け答えに雰囲気が和む。

どんなに無理なことを言う患者さんにも、軽くいなして悪くなりそうな場の空気も柔らかくしちゃう、言うなれば病棟のムードメーカー。

誰であれY井さんに何かを頼むと、

「はいっ、喜んで!」

と答える姿は安心の存在である。

看護師のA垣さんは、気さくで素敵な方。

見守り期間が終わりナースコールをしなくなった頃の話。

たまたま夜勤のタイミングで挨拶に来られたときに、

「自立してからナースコールをしなくなったから久しぶりですね。最近は見守り期間でお世話になった方々に会いたいですが、そんなことでナースコールするわけにもいかないですよね」

というと、

「気軽にナースコールしてくれていいですよ。夜勤の日は一晩で二回まではOK(笑)」

と冗談で返された。

調子に乗った私は

「なら呼ばないで一晩終えたら、その権利は積み立てで退院まで貯めたら何か特典あります?」

と聞いてみた。

「おりがみなら差し上げますよ(笑)」

と軽く躱(かわ)されてしまったが(泣)

 

看護師のA垣さんが作ってくれたオリジナル折り紙作品がこれ!今も大事にとってある(写真:自宅にて著者撮影)

 

追記)他にも素敵な看護師さんや介護士さんがたくさん。
日々の生活の手助けをしてくれたお陰で、長いリハビリ生活も乗り切ることが出来た。

次のページ入院生活、最大の楽しみは月水金の入浴タイム!

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高市早苗著『アメリカ大統領の権力のすべて』

 

★初の女性新首相・高市早苗「政治家の原点」がここにある★

アメリカ大統領の権力のすべて』待望の新装重版

 

民主主義国家の政治をいかに動かし統治すべきか?

◎トランプ大統領と渡り合う対米外交術の極意とは?

★政治家・高市早苗が政治家を志した原点がここにある!

 

「日本は、国論分裂のままにいたずらに時間を食い、国家意志の決定と表明のタイミングの悪さや宣伝下手が災いし、結果的には世界トップ級の経済的貢献をし、汗も流したにもかかわらず、名誉を失うこととなった。

 納税者としては政治の要領の悪さがもどかしく悔しいかぎりである。

 私は「国力」というものの要件は経済力」、「軍事力」、そして「政治力」だと考えるが、これらの全てを備えた国家は、現在どこにも存在しない。

 (中略)

 そして日本では、疑いもなく政治力」がこれからのテーマである。

 「日本の政治に足りないものはなんだろう?」情報収集力? 国会の合議能力? 内閣の利害調整能力?  首相のメディア・アピール能力?  国民の権利を保証するマトモな選挙?  国民の参政意識やそれを育む教育制度?

 課題は随分ありそうだが、改革の糸口を探る上で、アメリカの政治システムはかなり参考になりそうだ。アメリカの政治にも問題は山とあるが、こと民主主義のプロセスについては、我々が謙虚に学ぶべき点が多いと思っている。

 (中略)

 本書では、行政府であるホワイトハウスにスポットを当てて同じテーマを追及した。「世界一強い男」が作られていく課程である大統領選挙の様子を描写することによって、大統領になりたい男や大統領になれた男たちの人間としての顔やフッーの国民が寄ってたかって国家の頂点に押し上げていく様をお伝えできるものになったと思う。 I hope you enjoy my book.」

(「はじめに」より抜粋)

 

◉大前研一氏、推薦!!

 「アメリカの大統領は単に米国の最高権力者であるばかりか、世界を支配する帝王となった。本書は、連邦議会立法調査官としてアメリカ政治の現場に接してきた高市さんが、その実態をわかりやすく解説している。」

 

ALL ABOUT THE U.S. PRESIDENTIAL POWER

How much do you know about the worlds’s most powerful person―the President of the United States of America? This is the way how he wins the Presidential election, and how he rules the White House, his mother country, and the World.

<著者略歴>

高市早苗(たかいち・さなえ)

1961年生まれ、奈良県出身。神戸大学経営学部卒業後、財団法人松下政経塾政治コース5年を修了。87年〜89年の間、パット•シュローダー連邦下院議員のもとで連邦議会立法調査官として働く。帰国後、亜細亜大学・日本経済短期大学専任教員に就任。テレビキャスター、政治評論家としても活躍。93年、第40回衆議院議員総選挙奈良県全県区から無所属で出馬し、初当選。96年に自由民主党に入党。2006年第1次安倍内閣で初入閣を果たす。12年、自由民主党政務調査会長女性として初めて就任。その後、自民党政権下で総務大臣、経済安全保障大臣を経験。2025年10月4日、自民党総裁選立候補3度目にして第29代自由民主党総裁になる。本書は1992年刊行『アメリカ大統領の権力のすべて』を新装重版したものである。

 

 

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真柄弘継

まがら ひろつぐ

現役出版局長

1966年丙午(ひのえうま)126日生まれ。

1988年(昭和63)に昭和最後の新卒として出版社に勤める。

以来、5つの出版社で販売、販売促進、編集、製作、広告の職務に従事して現在に至る。

出版一筋37年。業界の集まりでは様々な問題提起を行っている。

中でも書店問題では、町の本屋さんを守るため雑誌やネットなどのメディアで、いかにして紙の本の読者を増やすのか発信している。

 

2025年68日に脳梗塞を発症して半身不随の寝たきりとなる。

急性期病院16日間、回復期病院147日間、過酷なリハビリと自主トレーニング(103キロの体重が73キロに減量)で歩けるまで回復する。

入院期間の163日間はセラピスト、介護士、看護師、入院患者たちとの交流を日記に書き留めてきた。

自分自身が身体障害者となったことで、年間196万人の脳卒中患者たちや、その家族に向けてリハビリテーション病院の存在意義とリハビリの重要性を日記に書き記す。

また「転ばぬ先の杖」として、健康に過ごしている人たちへも、予防の大切さといざ脳卒中を発症した際の対処法を、リアルなリハビリの現場から当事者として警鐘を鳴らしている。

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