【NHK会長人事】高市政権で急浮上した“剛腕”専務理事の名前。“Kアラート”と警戒する声も…
■女性総理と重なる?“剛腕”小池専務理事が存在感

そこで次期会長に色気を見せているのが、小池英夫専務理事だと言うのである。
「高市総理が小池さんを、どう評価しているのかは分かりませんが」と前置きして、前出の政府関係者は言う。
「今の自民党は少数政党でが、党内からも報道局を掌握する小池さんを推す声があるようです。高市政権になって小池さんが『チャンス到来』と思ったとしても不思議ではありません。そもそも小池さんは経営・管理を担う立場からすると稲葉会長と井上副会長を支える役職ではありますが、局内では前田前会長時代から虎視眈々とステップアップを図ってきたわけですからね」
報道、編成、さらには関連会社などを渡り歩いてきた井上副会長はバランス的には理想なのだが、自民党にとっては報道畑一筋だった小池専務理事の方が魅力があるようだ。理事に就任してからも報道や国際放送を統括するなど、報道・政治重視の“剛腕”ぶりは、ハードワーカーの女性新総理と重なるところがある。
「責任感も強く、組織というよりチーム重視の取り組むタイプで、何かと局内ではタフネスな人間を要求していて、部下を厳しく叱責することで有名だったようです。報道局長時代にはデスクに対して徹夜でも業務を遂行させていたようですから、生粋の“昭和タイプ”です。そこは『働いて働いて働いて』の高市総理とも意気がピッタリかもしれませんね」
報道局内を現在でも掌握し、腹心もいる。報道局長である二瓶泰明氏だ。
「二瓶さんは昨秋10月に局長に就任したのですが、おそらく小池さんの引きだったと思いますね。外から見ていても小池さんと報道局は鉄の結束ですよ」(民放の報道関係者)
それだけに会長を目指して局内でも地固めをしていることは言うまでもない。自民党内においても今回、総裁選に立候補し外務相になった茂木敏充元幹事長はもちろん、旧安倍派の有力議員に接触しているとも言われる。政治記者は 「中でも世耕弘成議員とは関係が深く、人脈構築の要になっていました」と語る。
ただ、その一方で「小泉(進次郎)に弱い」のが弱点だと言われていることから、「高市周辺の地固めを続けてきた」(前出の政治記者)と見られる。
