婚活のレールを降りた43歳美女が「今が一番幸せ」と誇れるワケ。転機となったのは母の言葉【谷口友妃】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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婚活のレールを降りた43歳美女が「今が一番幸せ」と誇れるワケ。転機となったのは母の言葉【谷口友妃】

ミドル独女~私たちのホンネ~ 43歳真弓さんの場合

■結婚のプレッシャーから解放してくれた母の言葉

 

 その後「婚活しんどい問題」はどのように解決していったのだろうか。

 真弓さんを婚活に駆り立てたのは、家族への想いもあった。

「親戚がどんどん結婚していって、お正月の集まりに子どもを連れて来ることが増えたんです。ひ孫を見て喜ぶおばあちゃんの姿を見たとき、子どもがいることで、こんなに喜ばせることができるんだと思いました。それに、孫を見せたら親も喜ぶと思ったので」

 しかし振り返れば、親から直接結婚のプレッシャーをかけられたことはなかった。そして、「結婚はしない」と思い切って母に打ち明けたのだった。

 すると、母からは「しろなんて一言も言ってないよ。しないならしないでいいんじゃない」という、思ってもみなかった返事が返ってきた。

 受験や就活のような感覚で婚活していた真弓さんは、その言葉を聞いた途端、背負っていた重荷がガラガラと崩れ落ちるような気分になった。

 父もまた、母と同じ意見でいてくれた。両親はいつも真弓さんの意思を尊重してくれていたのだ。

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谷口 友妃

たにぐち ゆき

幼少期に父を亡くしシングルマザーの家庭で育つ。心臓病の母との生活で感じた社会の歪みや、働く意味を求めて天職探しをした経験などから「仕事と生きがい」、「幸せな社会のつくり方」などのテーマに関心を持つ。2014年から執筆業を始め、多様な業界で働く人を紹介する社内報の巻頭記事や医療情報の取材記事、介護問題を扱う著名人の連載インタビュー企画などを担当。過去に取材した人の数は2000人以上にのぼる。読売新聞オンライン、みんなの介護「賢人論。」などに記事を執筆。

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