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「4年前の自分を説教したい」日ハム・栗山監督が5年間で手にした唯一のリーダー哲学

『「最高のチーム」の作り方』を上梓した栗山英樹監督、その哲学に迫る!

 日本一に輝いたファイターズ指揮官・栗山英樹は、チームをどうマネジメントをし、どんな戦略を実践してきたのか。“過去の自分と対話”し、唯一見えてきた「監督として確信を持って言える」こと。
 21日に出される栗山英樹の新刊『「最高のチーム」の作り方』から独占配信する。

■幸せなことをやらせてもらって、人のために尽くさないなんてありえない

 振り返ってみると、監督としてどうあるべきか、それを示すのはやはり簡単でないことを痛感する。ただひとつだけ、監督として確信を持っていえることがある。4年前の自分は、それに気付いていなかった。(注:以下2012年刊行『覚悟』より引用)

いま、監督である自分が言うと語弊があるかもしれないが、正直、監督なんて二度とやりたくない、とすら感じるときがある。それくらい毎日やり尽くしているし、自分にはもう何も残っていないと思えるくらい、出し尽くしている。もしやりたいと思う自分がいるとしたら、それはやり残したことがあるか、それとも気持ちのどこかで自分のためを考え始めているか、どちらかだ。
だから、監督なんて二度とやりたくないと思えているうちは、かろうじてまだ大丈夫だと思っている。監督という仕事は、自分のためを思ってやれるような仕事じゃない。(2012年『覚悟』)

 本当に監督1年目は、親しい人に会えば、「監督なんて二度とやりたくない」「いつ辞めてもいい」と漏らしていた。自分でいうのもなんだが、毎日よほど疲れ切っていたのだろう。

 ただ不思議なもので、少し年齢を重ね、疲れは年々確実にとれにくくなっているのに、いまの心境はあの頃とは明らかに変わっている。
 監督をやるやらないを決めるのは球団なので、自分にはどうすることもできないが、いま自分から辞することはない、それだけははっきりと言える。

 こんなに野球が好きで、こうして野球のど真ん中にいさせてもらっている、こんなに幸せなことはない。

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