【スクープ連載】パチンコ業界代表の「票の闇取引」が露見。参院選後の逮捕劇に発展した理由【林直人】

【第1部】2025年参院選後のパチンコ産業と自民党の禁断の共生に迫る
◾️1.1 不可避だった「露見」の瞬間
2025年7月20日の参院選からわずか一か月ーーパチンコ業界が仕組んだ「組織的投票依頼」の全貌が白日の下にさらされた。
阿部恭久氏陣営に関与した複数の人物が**公職選挙法違反(買収・投票依頼)**容疑で逮捕された。
なぜ今、露見したのか。答えは「業界の焦燥」と「政権中枢の二重基盤の崩壊」にある。
◾️1.2「絶望の結束」が生んだ組織的票集め
2022年選挙時の分析では、パチンコ従事者1,000人あたり1人の増加ごとに自民党比例票が約2ポイント上がるという衝撃的な相関が確認されていた。
しかし2025年、業界は空前の衰退に直面。ホール数はわずか2年半で約24%減少し、「帝国崩壊」は誰の目にも明らかだった。
業界に残された唯一の生存戦略――それは政治的庇護者に「誠意」を見せること。つまり「票を束ねて差し出す」ことだった。
阿部氏陣営が業界関係者を通じて組織的に票を依頼した背景には、まさにこの「絶望の結束」仮説が色濃く作用していた。
◾️1.3 なぜ今、逮捕に至ったのか
逮捕劇の裏には、二つのスキャンダラスな要因がある。
1.「票のネオン街」への過剰な依存
高齢者層と並ぶ「鉄板票田」として扱われてきたパチンコ産業。だが業界衰退とともに動員効率は悪化し、票の“見返り”が目減りしていた。その焦りが、あまりに露骨で稚拙な依頼ルートを残した。
2.自民党内の権力抗争
阿部氏は業界票を背景に影響力を強めてきたが、党内の新世代と既得権層の対立の中で、格好の“切り捨て要員”となった。情報のリークは「内部」から――これはもはや定説となりつつある。
◾️1.4 「ネオン票田」の終焉か、それとも深化か
今回の逮捕は、単なる一陣営の不正ではない。
むしろ「パチンコ産業と自民党の禁断の共生」が、衰退の圧力下で暴走した結果である。
果たしてこれは「影響力の終焉」を意味するのか、それとも「地下化・先鋭化」への序章なのか――。
いま日本政治の暗部では、次のシナリオが静かに動き出している。