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北北西に進路をとれ~①二条にて~

季節と時節でつづる戦国おりおり 第266回

 雨の週末、JRで京都駅へ!地下鉄で戌亥の方角へと向かいます。まずは、家康が京における徳川家の拠点として築き、豊臣秀頼との会見の場ともなった、優美豪壮の城。

 

 雨が幸いしたか、観光客の数は比較的少なかったと思われます。写真の唐門は改修工事が終わってから3年経ちますが、まだはっきりそのお化粧直しのすばらしさが判るほど綺麗です。東大手門はまだ来年まで補修工事が続くらしいですね。

 

 しかし!戦国ファンのお目当てはそこでは無いのです!

 

 

 そう、二の丸庭園の隅にひっそりとうずくまる旧二条城(二条御所)の復元石垣です。織田信長が永禄12年(1569)将軍・足利義昭のために築いた城の痕跡は地下鉄烏丸線の工事で発見されましたが、その一部が京都御所の中に復元され(本ブログでも紹介済み)、別の一部がここに復元されているわけです。

 昔撮影してからずいぶん時間も経ち、デジタル写真のデータはハードディスクのクラッシュで焼失してしまっていたので、改めて撮っておく必要があったのでした。

 

 オマケ。二の丸庭園も秋の装いでした。

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橋場 日月

はしば あきら

はしば・あきら/大阪府出身。古文書などの史料を駆使した独自のアプローチで、新たな史観を浮き彫りにする研究家兼作家。主な著作に『新説桶狭間合戦』(学研)、『地形で読み解く「真田三代」最強の秘密』(朝日新書)、『大判ビジュアル図解 大迫力!写真と絵でわかる日本史』(西東社)など。


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