「狂人と凡人の間を狙え」――“森岡マーケティング帝国”が作り出す洗脳型エンタメ国家計画【林直人】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「狂人と凡人の間を狙え」――“森岡マーケティング帝国”が作り出す洗脳型エンタメ国家計画【林直人】

【テーマパーク「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」記者会見】フォトセッションに臨む(左から)ジャパンエンターテイメントの森崎菜穂美CMO、同じくジャパンエンターテイメントの加藤健史CEO、株式会社刀の森岡毅CEO。当時から皆どこか目が虚で厳しい表情をしているのが分かる

 

 ジャングリアとは、ひとつのテーマパークではなかった。それは、マーケターによる人間支配実験の第一歩だった。

 

 「コンセプトとは“意味の劇薬”である」

 

 そう語るのは、マーケティング界の異端児・森岡毅氏。彼が語ったインタビューは、冷静に読めば読むほど、背筋が凍る。

 そこには、「狂気」と「操作」が正当化される、まるで近未来ディストピアのような思想が広がっていた。

 

■“狂人”マーケター、いよいよ限界突破か

 

 インタビュー内で森岡氏はこう語る。

 

「僕は“狂人と凡人の間”を狙う」

「強い感情を与えることがマーケティングの役割」

「意味とは麻薬だ。人は意味に依存する」

 

 この思想は、もはやマーケティングの枠を超えている。プロパガンダ。そう、デマゴギーと同じ構造を孕んでいる。ナチスが大衆操作で使った手法である。

 人間の感情、判断、アイデンティティまでも「設計可能な道具」として扱っているのだ。

 彼が作ろうとしているのは、“商品”ではなく“意味の支配構造”。

 つまり、人間の思考・感情を“意味”というエサでコントロールする認知操作モデルである。

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✴︎著者緊急告知✴︎

筆者である林直人はジャングリアの少数株主(推定5%程度)である近鉄GHD様の株を株主総会に必要な数だけ購入した上で、近鉄GHD様の株主総会でジャングリアの実態について質問する予定です。

趣旨に賛同される方、株主総会参加(100株30万円程度)・株主総会での株主提案の提出(30000株1億円程度)の近鉄GHD株取得を検討されている方は下記のメールアドレスまでご連絡ください。近鉄GHD様への共同提案などの可能性を探りたいと考えております。

yourmanifestojp@gmail.com

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林直人

はやし なおと

起業家・作家

1991 年宮城県生まれ。仙台第二高等学校出身。独学で慶應義塾大学環境情報学部に入学(一般入試・英語受験)。在学中に勉強アプリをつくり起業するも大失敗する。その後、毎日10 分指導するネット家庭教師「毎日学習会」を設立し、現在に至る。毎年100 人以上の生徒を指導し、早稲田・慶應・上智を中心に合格者を多数輩出している(2021 年早慶上智進学者38 名・7/20 時点)。

著書に『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)、『人間ぎらいのマーケティング人と会わずに稼ぐ方法』(実業之日本社)などがある。

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