カルロス・ゴーン、フランスでも起訴 レバノンで無実訴え、出廷メド立たず

日産自動車元会長カルロス・ゴーン(71)が絡んだ巨額汚職事件に関連して、フランスの捜査当局は22日、ゴーン被告とダチ文化相(59)について贈収賄などの罪で、起訴に当たる刑事裁判所移送を決定したことが分かった。
フランスの主要メディアが一斉に伝えた。
報道によればゴーン被告は2010~12年、欧州連合(EU)欧州議会議員だった弁護士のダチ氏に対し、日産と仏自動車大手ルノーが設立した統括会社から顧問料90万ユーロ(約1億5000万円)を支払ったとされる。捜査当局はダチ氏に顧問としての活動実態はなく、欧州議会での違法なロビー活動の対価だったとみている。
なお、ゴーン被告はレバノンに逃亡中で仏当局に国際手配されているが、弁護士を通じて無実を訴えていて、公判に出廷するメドは立っていない。
文:BEST T!MES編集部