在職日数「戦後歴代4位」となった安倍晋三。<br />「決しておごることなく…」って!? <br />既におごりまくりの首相を作家適菜収が叱責する! |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

在職日数「戦後歴代4位」となった安倍晋三。
「決しておごることなく…」って!? 
既におごりまくりの首相を作家適菜収が叱責する!

作家・哲学者の適菜収が「安倍政権の無能と欺瞞」を討つ批判の毒矢

 

核兵器の法律上の解釈について 二〇一五年八月七日 安倍晋三の国会答弁

「私は総理大臣としてあり得ないと

こう言っているんですから。

間違いありませんよ。」

 

 これも同様のイカレポンチ系。

 二〇一五年八月七日、安倍は長崎市の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で非核三原則(核兵器をもたず、つくらず、もちこませず)に言及すると表明。国会では、八月六日の広島市の原爆死没者慰霊式・平和祈念式典で、歴代首相が毎年用いてきた「非核三原則を堅持する」という表現を使わなかったことが問題になっていた。

 野党は八月五日の安保関連法案の審議で防衛大臣の中谷元が「自衛隊による核兵器の輸送も法文上排除していない」と明言したことにも反発。

 民主党の山井和則は「法律上、核兵器を自衛隊が他国の領土で輸送できるようにする。そんな危険な法律が許されるはずがないじゃないですか」と安倍を追及した。すると安倍は「法理上の話ではなくて、政策上あり得ないと言ってるじゃないですか」「政策上あり得ないということはそれは起こり得ないんですよ」と反論。

 アホですね。

 それなら政策を変えれば「起こり得る」ということになる。そもそも聞かれているのは「法律上」の話である。

 最後に安倍はブチ切れ、「私は総理大臣としてあり得ないとこう言っているんですから。間違いありませんよ」と捨て台詞を残した。

 ちなみに安倍は、二〇〇二年五月一三日、早稲田大学における講演で「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」と発言している(『サンデー毎日』二〇〇二年六月二日号)。

(※話題の新刊『安倍でもわかる政治思想入門』本文一部抜粋)

 

著者略歴

適菜 収(てきな・おさむ)

1975年山梨県生まれ。作家。哲学者。ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『日本を救うC層の研究』、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(以上、講談社)、『死ぬ前に後悔しない読書術』(KKベストセラーズ)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)など著書多数。安倍晋三の正体を暴いた渾身の最新刊『安倍でもわかる政治思想入門』(KKベストセラーズ)が発売即重版。全国書店、Amazonにて好評発売中。

KEYWORDS:

オススメ記事

RELATED BOOKS -関連書籍-

安倍でもわかる政治思想入門
安倍でもわかる政治思想入門
  • 適菜 収
  • 2016.11.16