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バルチック艦隊を撃破せよ!
血のでるような連合艦隊の特訓

日露戦争の真実 日本海海戦の戦略を読み解く 第3回

 連合艦隊は1月中旬からバルチック艦隊迎撃のための特訓に入った。2月中旬には旗艦三笠をはじめとした艦艇が鎮海湾に集結した。

 連合艦隊司令長官の東郷平八郎大将と首席(先任)参謀の秋山真之中佐には、前年8月10日の黄海海戦での苦い教訓があった。秋山は海戦に臨むにあたり、単縦陣で進む敵艦隊の進路方向で丁字を描くように横切りながら攻撃する丁字戦法を主とした戦略を立案していたが、実戦では旅順艦隊はその裏をかくように丁字の型を崩して逃げ道を探す。そのために危うくウラジオストックへ向かう敵艦隊を取り逃がすところだった。また、日没後の出番とはいえ駆逐艦や水雷艇による魚雷の命中率の低さも課題となった。

 鎮海湾では黄海海戦の反省に立ち、迅速かつ正確な陣形運動、襲撃運動、夜戦、無線電信、艦砲標準発射、魚雷発射など血の出るような猛特訓を重ねた。

 

 

 

 

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松田 十刻

まつだ じゅっこく

1955年、岩手県生まれ。立教大学文学部卒業。盛岡タイムス、岩手日日新聞記者、「地方公論」編集人を経て執筆活動に入る。著書に「紫電改よ、永遠なれ」(新人物文庫)、「山口多聞」(光人社)、「撃墜王坂井三郎」(PHP文庫)など。


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