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「今さら聞けない」こっそり知りたいワインの基礎

人生を変えるワイン学 第4回

◆白・ロゼ・赤の違いは醸造法にあり

左から白、ロゼ、赤です。

 白、ロゼ、赤の違いは、もちろん色で見分けがつきますが、実は、醸造法から色や味わいの違いが生まれているのです。
 白ワインは、ブドウを潰し、果皮と種を取り除いて発酵させて造ります。果汁のみで造られるため、色が出ず、渋みもないのです。
 赤ワインは、ブドウを潰し、果皮と種子も一緒に漬け込んで発酵させて造ります。皮と種には、色素やタンニンが含まれているので色が出て渋みがあるのです。
 ロゼワインは、3パターンの造り方があり、ひとつめは赤ワインのように果皮と種子も一緒に漬け込んで発酵させることで、果汁が色付き始めます。果皮を取り除くタイミングで色合いが決まるのです。ふたつめは、ブドウを潰すときに強くプレスして果汁に色を付け、その果汁のみを白ワインのように発酵して造ります。三つ目は、赤ワインと白ワインをブレンドして造る方法です。

◆グラスでワインの味が変わる! 知っておきたいワイングラス5種類

 ワインはワイングラスの形やサイズによって香りや味わいが変わるって知っていましたか?
 そのため、ワインのタイプによって適したワイングラスは数多くあるのです。
 その中でも、最低限知っておきたいのは5種類。

ワインのタイプ別に、この5種類を使い分けてみてください。

ソーサー型・・・横から見ると逆三角形になっていて、口が広く炭酸が逃げやすいので、一口で飲み干すタイプ。シャンパンタワーのようなイベントやパーティの乾杯で発泡性ワインに使われるグラスです。

フルート型・・・縦長で細めのタイプ。一般的にシャンパン用に使われるグラスです。立ちのぼる泡をゆっくり目で楽しめる形になっています。また、炭酸が抜けにくい構造でもあります。

ボルドー型・・・幅広く使えて一番ポピュラーなグラスです。空気の触れる面積が少ないので、少しずつ時間をかけて立つ香りを楽しむための形。タンニンが強く酸味の控えめな赤ワインに向いています。長期熟成ワインにも適しています。

ブルゴーニュ型・・・大きなボウルが特徴で飲み口部分が外開きになっているグラスです。空気に触れる面積が大きいので、香りがすぐに立ちます。酸味が強く、タンニンが控えめな赤ワインに向いています。また、コクのあるしっかりとした白ワインにも適しています。

白ワイン用・・・通常、冷やして飲む白ワインは、温度が上がらないようにするため赤ワイン用よりも小ぶりに作られています。特に、爽やかでスッキリとした白ワインに適しています。

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竹内 香奈子

たけうち かなこ

ソムリエ/ワインショップ「mista」店長。所属事務所パールダッシュ。

 

短大卒業後、ワインを独学で学び、2010年に日本ソムリエ協会「ソムリエ」の資格を取得。現在、大阪心斎橋のワインショップ「mista」の店長を務めながら、自身の経験や知識を元にワインを中心としたライフスタイルの提案を行っている。

 

◇オフィシャルブログ「竹内香奈子のお家飲みワインのススメ

 

◇「mistaワインセレクトショップ

 

◇ワイン酒屋mista 大阪府大阪市中央区東心斎橋2-5-27 ☎06-6211-3923 営業時間:16時~22時 休日:土、日、祝日

 

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