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水道橋博士 「すべてが見えている」と小説家としての又吉直樹を大絶賛

Q7.作家としての又吉さん、『火花』をどう評価しますか?

自分で小説を、とは思わない。なぜならオレの人生そのものがフィクションのようなものだから。

 オレは自分が小説を書きたいと思った事はないですね。なぜかっていうと、オレがたけしさんに弟子入りしたときから、オレの人生はフィクションなんですよ。もう小説の登場人物になっているんですよ。「オレ、今、ダンカンに殴られてる〜」っていうのも自分の中では現実感がないんですよ。小説みたいに見えちゃうんです。

 芸人になる前は、ものすごく自分の中で“フィクション”が枯渇していたんです。日常が退屈だから、本の中に逃避してフィクションを味わってたんですけど、芸人になったら、「オレ、フランス座に住んでる」とか、フィクションなんですよ。だから、そっちに移行しちゃって、小説はあまり読まなくなっちゃいましたからね。

 もし書くとすれば、モデル小説(実在の人物や題材を元にした小説)みたいなものしか書けないですよ。芸人としての生活が、“小説より奇なり”という状態なんです。

 

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水道橋博士

すいどうばしはかせ

1962年岡山県生れ。ビートたけしに憧れ上京するも、進学した明治大学を4日で中退。弟子入り後、浅草フランス座での地獄の住み込み生活を経て、87年に玉袋筋太郎と漫才コンビ・浅草キッドを結成。90年のテレビ朝日『ザ・テレビ演芸』で10週連続勝ち抜き、92年テレビ東京『浅草橋ヤング洋品店』で人気を博す。幅広い見識と行動力は芸能界にとどまらず、守備範囲はスポーツ界・政界・財界にまで及ぶ。芸能人の中でいち早く始めたブログ、ツイッターなどでの情報発信も盛んに行っている。



公式ブログ「博士の悪童日記」:http://blog.livedoor.jp/s_hakase/



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