【蛭子能収「死んだら、俺の骨なんか別にその辺の泥に埋めてもらってもいい」!?】 | BEST TiMESコラム

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蛭子能収「死んだら、俺の骨なんか別にその辺の泥に埋めてもらってもいい」!?

蛭子能収さん30日毎日連載 Q8.ブラック発言のイメージが強いが、困ることはない?

Q8.ブラックな発言のイメージが強いですが、困ることはないですか?

 葬式で笑っちゃうのは血だから仕方ないんです

 

 自分ではそんなにひどい事言ってるつもりないんですよ。周りがどんどん盛り上げてしまってて‥ただ、よく言われる「葬式の時に笑っちゃう」ってのは確かです(笑)。
   だからいまだに葬式に行くのは苦手ですね。

    昔、ある漫画家さんが自殺されたんですよ。その時に根本敬さんと一緒に行ったんですけど、本当に線香立てる時に笑いがこみ上げて来て、もうゲラゲラ笑いが止まらなくなっちゃったんです。
   すぐ後ろには両親がいらっしゃるんですけどね。後ろ姿しか見えてないから、肩動かしてるのを嗚咽を堪えて泣いてくれてるのかな、くらい思ってればいいんですけど‥俺そういうのがすごくダメなんですよね。

   これは兄貴の話なんですけど、母が死んだ時に、実家に帰ったんだけど葬式の会場がわからなくて、親戚にも連絡がつかなかったんで、しょうがないからパチンコに行ったらしいんですよ。
    そういう時に限ってすごく玉が出たそうで(笑)。
    それで翌日、俺が実家に着いたら兄貴が「昨日パチンコしたらすごい出てさ。能収、今からパチンコ行こう」っていう感じで言うもんだから、俺も「あぁいいね」って言って。そしたらうちの姉と結婚した義理の兄さんが「お前たちバカじゃないのか」って怒るんですよね。「母の葬式に帰ってきて、パチンコってなんや」って。

   だからもう血なんですよ。
   たぶん姉ちゃんも「パチンコ行ってきたいなら行ってくれば?」っていうタイプだと思うんです。
   うちね、本当に「どんな時でも好きなことをしてればいいよ」っていう感じなんです。死んだからといってそんな緊張する場にずっといなくていいから、なんか好きに何か伸び伸びやってて、という感じなんですよね。

   だから俺ももし自分が死んだら、全然みんながそんな泣く必要ないし。
   俺も全然葬式やってもらわなくてもいいんです。死んでしまったら自分は何の意識もないんだから。
   もうそんなのにお金をかけないで、時間もかけないで自分の好きなことをやっていてください、っていう。

    俺の骨なんか別にその辺の泥に埋めてもらってもいいし、墓とかにも入らなくていいんですよ、ほんと。なんか亡くなった後にそんなことをしてもらっても、何の意味もないと思うんですよね(笑)。

    自分のことはそう思えるんですけど、人の葬式はね‥これから増えるから困りますね(苦笑)。これから人の葬式でも笑ってしまうかもしれないけど、その分俺の葬式の時に笑ってやってください、としか言えないですね(笑)。

明日の第九回の質問は『プライベートでも、旅行はされますか?』です。

 

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蛭子 能収

えびす よしかず

1947年10月21日生まれ。長崎県出身。漫画家、俳優、タレント。



長崎商業高校卒業後、看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。



主な著作に『ひとりぼっちを笑うな』『蛭子の論語』(角川新書)『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社)『ヘタウマな愛』(新潮文庫)などがある。



主演映画『任侠野郎』は2016年6月4日より全国順次公開。“4月よりニュース番『AbemaPrime』木曜レギュラーとしてスポーツコーナーを担当。


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