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蛭子能収「人に使われるよりは、自分で稼ぎたい」!?

蛭子能収さん30日毎日連載 Q4.漫画家で食べていくぞ、という信念は?今もありますか?

Q4.漫画家で食べていくぞ、という信念は?今もありますか?

今はもう締め切りが来たら嫌々書いてます。

 

 昔は看板屋で働きながら夜は漫画書いてたわけですけど、やはり人に使われているだけでは満足しないというか、生きている気がしなかったんです。でもお金がない時はそれは絶対に必要だと思うんですよ、人に使われてお金を得るというのは。
   でもできることなら自分で、人に使われないで、自分の考えを発揮しながらお金を得る方がもっといい。だから早く漫画家で食えるようになりたいとは思ってましたね。

 最初に載せてもらった『ガロ』は原稿料出なかったですけど、そうそうたる漫画家の中に自分の名前が載るというのは嬉しかったです。
   白土三平さんや水木しげるさん、つげ義春さんといったそうそうたるメンバーが載る漫画でしたからね。集英社とか小学館とかそういうところに載るのとはまた別の漫画でしたけど、この中に載るんだ、というステイタスはありましたよね。

    でも今はもう締め切りが来たら嫌々書いてますよ(笑)。
    本当にもう面倒くさいなと思いながら。
    ぜんぜんストーリーとか浮かばないんですよ。
    だから本当はイラストレーターの仕事だけでいいかなと思ってるんですけどね。好きに書ける、自由に書けるってことは本当にありがたいことだとは思ってるんですけど、面倒くさいなという気持ちはありますね(笑)。

   昔は面倒とか思わなかったんですけどね。いつからだろう‥タレントの仕事が増えだした時に、まだ漫画もいっぱい描いてたんですけど、その時は「俺、今どんなタレントより忙しいだろうな」と思ってましたね。
    テレビ出て、夜帰ってきたら必ず漫画も描かなきゃいけない。本当大変だったんですよ。絵も描いて、それでスクリーントーンを貼ったりとか。面倒臭いんですよ、1ページ仕上げるのに。
    それが毎月ですからね。漫画描くのはちょっと疲れちゃいました(笑)。

明日の第五回の質問は『世間からのイメージは気にされていますか?』です。

 

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蛭子 能収

えびす よしかず

1947年10月21日生まれ。長崎県出身。漫画家、俳優、タレント。



長崎商業高校卒業後、看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。



主な著作に『ひとりぼっちを笑うな』『蛭子の論語』(角川新書)『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社)『ヘタウマな愛』(新潮文庫)などがある。



主演映画『任侠野郎』は2016年6月4日より全国順次公開。“4月よりニュース番『AbemaPrime』木曜レギュラーとしてスポーツコーナーを担当。


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