榊原郁恵から堀江しのぶ、広末涼子、AKB48、吉岡里帆。水着はアイドルの通過儀礼である【宝泉薫】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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榊原郁恵から堀江しのぶ、広末涼子、AKB48、吉岡里帆。水着はアイドルの通過儀礼である【宝泉薫】

    女優としてブレイクする直後までグラドル活動に積極的だった吉岡里帆(第30回 日本ジュエリーベストドレッサー賞 授賞式)

     

    吉岡里帆の美しすぎる素肌の背中写真 驚きべき肩甲骨のラインにゾクゾク

     

     水着撮影会をめぐって、ひと騒動が起きた。今月、埼玉県の県営公園で開催予定だった撮影会が直前に中止となる事態に。共産党の県議団らが「性の商品化」云々とクレームをつけたことが原因だとされる。クレームをつけた側にはフェミニスト系の活動家が含まれ、最近よくある抗議行動に県が忖度した構図のようだ。

     共産党もフェミも世の中的には少数派だが、声がでかい。蠅が一匹でもいるとうるさい(五月蠅い)のと同じだ。しかも、人間なので駆除するわけにもいかないし、近頃ではクマが街に出没しても殺すなという人もいる。そんな困った世の中を象徴する騒動ともいえる。

     なお、元・内閣参事官の高橋洋一は「埼玉県営プール『水着撮影会中止』騒動の問題点 共産党県議団が曖昧すぎる根拠で言いがかり…妙な正義感で良くない結果も」(zakzak)という記事のなかで、

    「商業ベースの手順を考えてもあまりに乱暴」「主催者側のある会社は1000万円の損失が出たようだ」「未成年であっても、グラビアの仕事があるおかげで生活できる人もいる」

     などと指摘。正論だと思うが、正論が通じないのがあの手の人たちだ。ここではもっぱら、アイドルの歴史において「水着」がいかに重要かつ魅力的な文化であるかを語ってみたい。

     アイドルと水着といえば、かつて人気だった「アイドル水泳大会」的なテレビ番組を思い出す人も多いだろう。その嚆矢となった「紅白対抗スター水泳大会」(フジテレビ系)が始まったのは1970年。まさに、70年代の第一次アイドルブームと歩調を合わせていたともいえる。

     ただ当初、清純派で売りたいアイドルにとって、今でいう「巨乳」はむしろ隠したいものだった。アグネス・チャンなどは歌う時もサラシを巻いて、胸を平らに見せていたという。

     そんななか、同じ「アグネス」でも、ハワイから来たアグネス・ラムが巨乳で人気者に。そこに刺激されたのか、榊原郁恵のような巨乳がチャームポイントの国産アイドルも登場した。77年にヒットした代表作「夏のお嬢さん」の冒頭にある「ビキニがとっても似合うよ」は、アイドルと水着、そして巨乳の蜜月到来を告げた歴史的フレーズだ。

     ではなぜ、郁恵が歴史を作れたのかというと、底抜けに明るいキャラが幸いしたのだろう。とにかく明るい安村のハダカ芸がそれほどいやらしくないのと同じ道理だ。

     ただ、巨乳がもてはやされるようになると、そうでない人が引け目を感じやすくなる。相本久美子は自分の水着姿について「レントゲン写真みたい」などと自虐していたが、スレンダー系が好きなファンもいて、実際、彼女の水着グラビアも好評だった。

     また、自慢の脚線美を活かし、水着の仕事で不遇時代をしのいだ人も。堺正章から「水着歌手」と揶揄された浅野ゆう子だ。

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    宝泉 薫

    ほうせん かおる

    1964年生まれ。主にテレビ・音楽、ダイエット・メンタルヘルスについて執筆。1995年に『ドキュメント摂食障害―明日の私を見つめて』(時事通信社・加藤秀樹名義)を出版する。2016年には『痩せ姫 生きづらさの果てに』(KKベストセラーズ)が話題に。近刊に『あのアイドルがなぜヌードに』(文春ムック)『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、最新刊に『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)がある。ツイッターは、@fuji507で更新中。 


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