「維新の会」とは要するにどういう集団だったのか?【適菜収】
【隔週連載】だから何度も言ったのに 第40回

■「社会人として当たり前のルールやマナー」
日本維新の会は、5月14日、15日に4月の統一地方選で大量に当選した新人の研修会を開催。代表の馬場伸幸は、新人に「社会人として当たり前のルールやマナーを徹底してほしい」と発言。コントかよ。「社会人として当たり前のルールやマナー」が完全に欠如しているのが馬場である。前回と同じ話を書くが、2021年の総選挙ではテレビ番組や街頭演説で「私立高校も、大阪では完全に無償」とデマを流した。2017年の堺市長選では応援演説で「大阪市は40%近く水が余り、捨てている」「それを堺市に引っ張ってくることができれば水道料金の値下げは可能」とデマを流している。大阪市水道局はこれを否定。維新クオリティ。
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ツイッターのbotが機能しなくなったので、定期的につぶやいていた「思い出に残る維新の犯罪」を転載しておく(肩書は当時のもの)。過ちは何度も繰り返されるのだから、同じ指摘も何度でも繰り返さなければならない。
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飲酒ひき逃げ事件。2012年1月、堺市議の西井勝が、飲酒運転でバイクと接触事故を起こし、そのまま逃亡し逮捕された。逃げ足だけは速いのが維新イズム。
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署名偽造事件。2021年5月、愛知5区選挙区支部長で、衆院選に維新から出馬予定だった田中孝博が地方自治法違反の疑いで逮捕される。大村秀章愛知県知事のリコール運動を巡り、組織的に大量の署名を偽造したとみられる。この巨大リコール詐欺に声援を送り続けたのが、大阪府知事の吉村洋文だった。
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公然わいせつ事件。2020年8月、東京1区支部長で衆院選の公認候補だった赤坂大輔が女子高生3人に向かって下半身を露出し、公然わいせつの疑いで現行犯逮捕された。ちなみに赤坂には傷害事件で逮捕歴もあった。
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噛みつき事件。2015年末、衆院議員の丸山穂高が東京都内の路上で男性の腕を噛み、警察で事情聴取を受けた。
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中学生を恐喝。大阪府議の山本景が、通信アプリ「LINE」を通じてトラブルになった女子中学生に「ただでは済まさない」などのメッセージを送り恐喝。山本は無断で小学校のフェスティバルで児童に名刺を配ったり、下校途中の中学生たちを自分の事務所内に入れていた。
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維新の会による政務活動費の流用の形態は多種多様。事務所賃料のうち9割を政務調査費で支払いながら、事務所オーナーの父親からキックバックを受けていた市議の飯田哲史のような素朴なものから、配布していない政策ビラの印刷代金を政務活動費に計上し、不正受給していた市議の小林由佳のような手の込んだものまで幅広い。また、経営する整骨院で療養費をだまし取っていた市議の羽田達也や、診療報酬を過大に請求していた歯科医院を実質的に管理し、治療にあたっていた歯科医で衆院議員の新原秀人ら、チンピラ出身だけではなくインテリ層も悪事に手を染めるのが維新の特徴でもある。
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変態系。週刊誌に女性の足の臭いを嗅いでいる写真を掲載された市議の田辺信広。同じ場所にいた市議の井戸正利が女性の胸を触っている写真も流出したが、その弁明の言葉は素晴らしかった。「胸を触ったのは事実です。でも揉んだわけではない」。
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中国からカネ事件。市駐車場私物化の中谷恭典府議、市役所に家庭用サウナを持ち込んでいた市長の冨田裕樹らセコイ連中も多いが、カジノを含むIR汚職事件で、中国企業から現金を受け取っていた衆院議員の下地幹郎とか、やりすぎにも程がある。
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ここに挙げた維新による犯罪や不祥事の数々は、ごく一部にすぎない。これは政策以前の話。「社会人として当たり前のルールやマナー」を守ることができない連中は政治に関わる資格はない。維新を支持している人たちは、いい加減に目を覚ましましょう。
文:適菜収
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