「店長、すいません。

『ダ・カーポ』の取材で、二度もインタビューのお時間をいただいて。というのは、最初のインタビューで店長のお話から考えさせられることが多くて・・・・」

「そんな考えさせちゃうようなことを、言っていました?!

お喋りなもんで、言いたい放題ベラベラ喋っちゃって申し訳ないです」

「そこなんですよ。

前回のインタビューをテープ起こしから読んでいたら、ダジャレとユーモアに隠して相当な含意ある内容に気がついたんです。

直対応できなかった未熟さに恥じ入るばかりですが、そこは質問点として箇条書きでまとめています。

まずは最新の出来事として、清志郎さんの握手会はイベント路線の集大成ですか?」

「始まりに過ぎないですよ。

ROCKな本屋を掲げてきて、いきなりビッグネームでしょ! しかも清志郎さんから『日本一ROCKな本屋』って、言ってもらえたのね。このフレーズは清志郎さん公認の使用OKなので、テレビや新聞で発信された情報に応えるべく打って出て行きますよ」

「そこが、『待ちでなく、攻め続ける本屋。他の本屋が、やらないことをやる』ということなんですね」

「そうなの。

たった25坪の本屋じゃ、真似事や二番煎じじゃ魅力ないでしょ。マガジンハウスさんもおなじだと思うんだけど、オリジナリティとオンリーワン。

視線は多彩に、真っ直ぐ見るだけじゃなくて寝そべったり振り返ったり。天国や地獄からと、時空すら超える視点で物事見ないとね」

「なんだか個人授業を受けているみたいで、この録音テープは大事にします。

ところで、次のROCKなイベントはいかがですか?」

「それが、理想と現実はなかなかねぇ・・・・

明日は漫画家の、古屋兎丸さんのサイン会なんだけどさ」

「もうひとつの漫画家イベント路線ですね。最低でも、イベント月一方針は行けそうじゃないですか。

本屋の常識を覆すと言われていた、Tシャツなどのグッズ販売は書店業界の流れになりそうですか?」

「ヴィレッジ・ヴァンガードの情報量が桁外れなので、書店業界も気づきつつあると思うんだけどさ。

本も雑誌も売れなくなってりゃ、おっとり刀で扱い始めるのもあるんじゃないかな。

あ、ごめんね。店からの電話だ!」

 

今日は祝日出勤だけど、全然OK! 漫画家の古屋兎丸サイン会を、清志郎さんの握手会から5日後に出来るなんてご機嫌だぜ!

静かなるベスト・スタッフ、さわっちょ押しの漫画家さん。古屋兎丸さんの新刊が8月に2点も出るとあってサイン会を目論んだら、うまく行った! イェイ♪ 素敵じゃないか。

河出書房新社「プラスチックガール」と、イーストプレスからの「Wsamarus 2001」は、強力新刊ということなので集客にも売上げにも期待が持てた。

「店長、雨も上がって、なんとか行けそうばいね!」

「ねぇ、どっから来る自信か知らないけど。店長の晴れ男って、凄い!

秋雨前線の天候不順をブッ飛ばして、清志郎さんの握手会は晴れにしちゃったでしょ」

「生まれ育ちが、洗濯屋の四代目だろ。肝心な時には晴れ! ってな、特異体質かもよ」

「はいはい。

お客さんの行列もできてるし、そろそろ兎丸さんをお迎えに行ってくださいね」