書店の女性向けエッセイが並んだコーナーへ行くと「結婚しろ」か「独身がいい」と、女性の生き方をいずれかに絞った本が鬼のように並ぶ。そんな最中に「もう令和なんだから結婚にこだわらずに、胸張って楽しく酒でも飲んで生きようぜ!」と綴った人気の、独身女性にとって救世主のような一冊がある。それが『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』。著者の小林久乃さんが、著書の内容をさらに掘り下げた女性が楽しく生きていくコツを『女子楽也』と題して紹介していく。

■「息子でもおかしくないよね!」いや、おかしいから

 年末年始の帰省、お疲れ様です。

 できれば正月は自宅で好きなことだけしていたいだろうに、わざわざ交通費を払って、混雑している中を帰省。仕事よりも辛いと思う。さらに子どもだというだけでお金がもらえるお年玉制度のおかげで、かさばる出費。ついでに

「いい人いないの〜?」

 と飛んでくる、親戚からの吹き矢。なんの意味があるのかと私も疑問を感じながら、帰省している。2020年、いいことが起きるためのプチ修行だと自分に言い聞かせながらね。さて、今回はそんな田舎帰省時に出くわすであろう、シチュエーションについて書いていきたい。テーマは『自虐発言』だ。

 

***********************************

 先日、同い年の知り合いが初産をした。令和とは便利な時代になったもので、大学生の娘がいる同級生もいるのに、ママになったばかりの存在もいる。女性が自由になったことをしみじみ。でも40代というと『おばさん』というイメージは否めない。特に静岡県浜松市の実家に帰省すると感じる。よく、独身の同級生が他人の子どもに対して、

 

「わ〜、可愛い! “おばちゃん”と遊ぼうか〜」

 

 自分のことを『おばちゃん』と一人称している。30代から始まっている現象だけど、これは果たして正しいのだろうか?

 

 著書『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』の『年齢とは背番号なので気にしない』(P178)でも、訴えたけれど、独身勢が自称・おばちゃんでは本物の母親に気を遣わせる。彼女たちは、相手が独身だと察知したら

 

「お姉さんね」

 

 と、呼んでくる。それがありがたい気遣いだとしたら、こちらの自虐発言=おばちゃん呼びは、余分な気遣いをさせているだけなのだ。このことに気づいてから私は自虐発言をすっぱりやめた。甥っ子や姪っ子たちにとって、叔母さんではあるけれど、私はおばさんになんかなっていない。