どんな「副業」をしたらいいか分からない人へ! 本音のアドバイス【角田陽一郎×加藤昌治】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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どんな「副業」をしたらいいか分からない人へ! 本音のアドバイス【角田陽一郎×加藤昌治】

『仕事人生あんちょこ辞典——50歳の誤算で見えた「ブレイクスルーの裏技45」』とは

◉アーカイブとは「経過を言語化して可視化すること」

 

加藤:本当に副業としてはいいよね。あとあれだね、改めて「知に対する貢献」って記録することから始まるんだね。

角田:そうそう、どっちもアーカイブだもんね。だから僕はアーカイブってひとつのテーマだなって思う。

加藤:なんの形であれね。

角田:なんの形であれ。今、「知的好奇心向上委員会(ICUC)」っていうのをやっててさ。元々は月イチでトークイベント的なものをやってたんだけど、今コロナでできないから、トークは一回2時間だったから今は週に一回30分の動画を上げてるわけ。YouTube に置いてあるんだけど、大した再生数とかいってない。別にそれはそれでいいんだけど、でもだったらなんで上げてるのかっていうと、自分が今コロナの時に「こんなこと思ってたんだ」っていうのは絶対にアーカイブしておいたほうが、何年後か分からないけど必ず何かフィードバックがあるんだろうなと思って、ただやっているだけなんだ。やっぱりアーカイブするっていうのは大事だよね。

加藤:動画も日記も本も、SNSもアーカイブ。

角田:アーカイブについて僕自身のことで言えばさ、僕はべつに世界史キャラじゃないわけじゃんか。だから今まで発注が来てたのは、全部「テレビマンとしてはどうか」みたいなことだったわけ。ところが世界史の本が売れたことによって、一段階拡大したわけだよ。それが「本当の教養」かどうかは別として、「なんちゃって教養書をこいつに頼んでもいいんだな」っていうラインが一個できたって考えると、副業が一つできたわけでしょ。

加藤:売れたほうがもちろん好いけど、まずはカタチにするところまでは。

角田:だから、自分の専門ならテレビのことしか書けなかったわけだけど、一つ増やすと道は拓ける。「こいつに語られたくないや」っていう本の山積みになっちゃう可能性はあるんだけど、一個でもヒットすればそれは副業として認知されやすくなる。

加藤:とはいえ、その世界史の本だってさ、そこに至るまで結構時間をつぎ込んできたわけでしょ? アーカイブたんまりあったわけでしょうよ。

角田:まあそうだよね。実際に学部は西洋史学科だったからね。

加藤:ある程度の「タメ」がないと、コンテンツとして浅くなる、上澄みになっちゃうわけだから、自分が足りているのかどうかは見極める必要があるよね。

角田:あるある。まあ、その「タメ」をどう作っていくかみたいなところはあるだろうね。

加藤:超ハイスペックじゃなくてもいい。「周りの半径三〇メートルの人よりは上手いよ」ってところまで行けば、書籍にはならないかもしれないけど、副業にはなり得る。そういう感じな気がするね。

角田:これいいね。なんかまとまった感じがする。

加藤:あと「途中をちゃんと見せる」。

角田:そうだね。「経過を言語化して可視化する」っていうことだね。「アーカイブ」と「あらすじ」ね。

 

◎角田陽一郎と加藤昌治の「副業」の定義

(角田)正と副、両方必要。時に逆転させることも必要。

(加藤)本業と云われる「仕事」の中にも実は「副」がある。社内外の別だけではなく。

 

(構成:甲斐荘秀生)

 

《著者紹介》

角田 陽一郎(かくた・よういちろう)

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者 

千葉県出身。千葉県立千葉髙等学校、東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「EXILE魂」「オトナの!」など主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社を設立(取締役 ~2013年)。2016年TBSを退社。映画『げんげ』監督、音楽フェスティバル開催、アプリ制作、舞台演出、「ACC CMフェスティバル」インタラクティブ部門審査員(2014、15年)、SBP高校生交流フェア審査員(2017年~)、その他多種多様なメディアビジネスをプロデュース。現在、東京大学大学院にて文化資源学を研究中。著書に『読書をプロデュース』『最速で身につく世界史』『最速で身につく日本史』『なぜ僕らはこんなにも働くのだろうか』『人生が変わるすごい地理』『運の技術』『出世のススメ』、小説『AP』他多数。週刊プレイボーイにて映画対談連載中、メルマガDIVERSE配信中。好きな音楽は、ムーンライダーズ、岡村靖幸、ガガガSP。好きな作家は、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、司馬遼太郎。好きな画家は、サルバドール・ダリ。

                                                             

加藤 昌治(かとう・まさはる)

作家/広告会社勤務

大阪府出身。千葉県立千葉髙等学校卒。1994年大手広告会社入社。情報環境の改善を通じてクライアントのブランド価値を高めることをミッションとし、マーケティングとマネジメントの両面から課題解決を実現する情報戦略・企画の立案、実施を担当。著書に『考具』(CCCメディアハウス、2003年)、『発想法の使い方』(日経文庫、2015年)、『チームで考える「アイデア会議」考具応用編』(CCCメディアハウス、2017年)、『アイデアはどこからやってくるのか 考具基礎編』(CCCメディアハウス、2017年)、ナビゲーターを務めた『アイデア・バイブル』(ダイヤモンド社、2012年)がある。           

 

 

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バラエティプロデューサー/文化資源学研究者 

千葉県出身。千葉県立千葉髙等学校、東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「EXILE魂」「オトナの!」など主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社を設立(取締役 ~2013年)。2016年TBSを退社。映画『げんげ』監督、音楽フェスティバル開催、アプリ制作、舞台演出、「ACC CMフェスティバル」インタラクティブ部門審査員(2014、15年)、SBP高校生交流フェア審査員(2017年~)、その他多種多様なメディアビジネスをプロデュース。現在、東京大学大学院にて文化資源学を研究中。著書に『読書をプロデュース』『最速で身につく世界史』『最速で身につく日本史』『なぜ僕らはこんなにも働くのだろうか』『人生が変わるすごい地理』『運の技術』『出世のススメ』、小説『AP』他多数。週刊プレイボーイにて映画対談連載中、メルマガDIVERSE配信中。好きな音楽は、ムーンライダーズ、岡村靖幸、ガガガSP。好きな作家は、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、司馬遼太郎。好きな画家は、サルバドール・ダリ。

                                                             

加藤 昌治(かとう・まさはる)

作家/広告会社勤務

大阪府出身。千葉県立千葉髙等学校卒。1994年大手広告会社入社。情報環境の改善を通じてクライアントのブランド価値を高めることをミッションとし、マーケティングとマネジメントの両面から課題解決を実現する情報戦略・企画の立案、実施を担当。著書に『考具』(CCCメディアハウス、2003年)、『発想法の使い方』(日経文庫、2015年)、『チームで考える「アイデア会議」考具応用編』(CCCメディアハウス、2017年)、『アイデアはどこからやってくるのか 考具基礎編』(CCCメディアハウス、2017年)、ナビゲーターを務めた『アイデア・バイブル』(ダイヤモンド社、2012年)がある。           

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  • 2021.09.02