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貴女の心身をリセットして癒やす「リトリート」
-旅行ではない海外での過ごしかた-

ヨガトラベラー・土屋愛が世界から発信するウェルネスやスピリチュアル、そして人生のこと①

■リトリートがもたらす心身への効果 

 健康効果についてはBMC Complement Altern Med社による「滞在型リトリートの健康への影響」という論文を引用します。

─すべての研究で、リトリート直後から5年後までの健康上の利点が報告されています。リトリートの経験には、多発性硬化症、癌、HIV / AIDS、心臓病、メンタルヘルスなどの慢性疾患を持つ人々へ利益を含む健康上の利点があるように見えます─

 具体的な数値については更なる研究が必要だと書かれていますが、全ての研究でメリットが報告されているという事実だけでも、リトリートには素晴らしい健康効果があると言えるのではないでしょうか?

 また、リトリートには全員が同じテーマとプログラムに取り組むため、すぐに友達になれるという特徴があります。
 世界中から参加者が集まるリトリートでは、違う文化に触れ、意見を交換できる有意義な時間を過ごすことができるのです。
 リトリートの根底にあるのは、「自己成長という名の心身リセット」です。同じ目的を持って集まった参加者から、色んなインスピレーションを交換し合います。
 例えば、英語が出来ないのにはるばるやってきた参加者からは、「勇気と勢い」というエッセンスを頂くわけです。そうやって、「普段の自分だったらこう思うだろう」という固定概念を変えていくのです。
 これがリトリートのもう一つの素晴らしい点なのです。

 

■観光よりも安い? 参加費について

 さて、気になるリトリートの参加費ですが、これはピンキリのため「平均いくらです」とお伝えするのはなかなか難しいです。

 ただ、予算を抑えたい方は、リトリート中の部屋を他の参加者とシェアする事でかなり安くなります。
 タイ・パンガン島で開催されるアーユルヴェーダとヨガのリトリートを例にすると、部屋をシェアした場合は7日間でUS$587、個室だとUS$944になります。
 食事は料金に含まれていますので、食費や観光費によっては観光よりリトリートの方が安く済む場合もあるんです。
 無理のない予算で、自分に合ったリトリートを是非探してみてください。
 

■癒やしと学びを兼ね備えたプチ留学へ

 自分と向き合うべき時間と自由にのんびりする時間。そのメリハリを体と頭に覚えさせ、得られる結果を心で感じる。そして、その感覚を日常生活に持って帰る。それがリトリートです。

 海外で参加するなら「数日間のプチ留学」という捉え方をするのが良いと思います。「自分自身というスクール」に数日間通うというイメージでしょうか。
 クラスメイトは、世界中から集まった国籍も年齢もバラバラな仲間たち。そして教室では、向き合って座るのでは無く、心身のリセットという同じ目的地に向かって肩を並べて座るのです。
 


 さて、いかがでしたでしょうか。今回のコラムで、少しでも「リトリート」に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
 次回はもっと突っ込んで、わたしが参加した5日間のリトリートの具体的なプログラム内容や愉快な参加者達、そして心身リセットのプロセスについて話をしたいと思います。

 それでは、近いうちにまたお会いしましょう。「ナマステ!」

 

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