駒澤大学禅文化歴史博物館の「松平家忠とその時代展」も11月13日までで終了しましたが、9月終わり頃に見学させていただき図録を申し込んでから、会期中の11月初旬に拙宅に郵送にて到着しました。

 

 とても本体のみならず配送料まで無料とは思えないほど立派な図録で、重ね重ね駒大さんの太っ腹ぶりには驚きと感謝しかありません。

 改めて図録を眺めていると、日記中の挿絵は本当に面白い。妖怪から将棋・連歌などのレクリエーション、動植物などが生き生きと描かれています。

 中に意味不明のものとして坊主頭の男が大きい四角の中から上下行き違いに顔を出しており、四角には「伏間」と文字とあるものを紹介していますが、これは「フスマ=衾」、つまり掛け布団の一種でしょう。

 興味深いのはふたりの坊主の関係ですね。これが「伏間」に同衾する衆道関係なら横に並んで寝て同じ方向から顔を出して文字通り「陰間(かげま)」となるのでしょうが、互い違いに寝ているのはふたりが普通の関係だよ、と表現したものを描いたのでしょうか。

 家忠がこのイラストを描いたのだとすれば、どんな顔をして描いたのか、それを想像すると500年の時間を超えて一気に身近な人物として考えられます。

 何はともあれ、ありがたい展示と図録でございました。