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小田急の新型通勤車両5000形のお披露目会に参加

12年ぶり、2020年デビューする新型の乗り心地は?

 小田急電鉄が12年振りに登場させる新型通勤車両5000形のお披露目会の案内をいただいたので小田急多摩線の終点唐木田駅まで出かけた。沿線の住人ではないので、小田急に乗るのは箱根までロマンスカーを利用する時が多く、通勤電車に乗ることは少ない。せっかくなので、のんびり通勤電車を乗り継いで出かけることにした。

小田急の新型通勤車両5000形 2代目

 小田急の通勤電車というとラッシュアワーをはずした昼間でも混んでいるという先入観があり、かなりの覚悟をして出発した。新宿始発に乗れば座れるかなと思ったけれど、新宿を経由するのはやや大回りだ。あれこれ考えながら、都心で地下鉄千代田線に乗り換えようとすると、1本待てば小田急線直通の向ヶ丘遊園行きがやってくることがわかった。そこで、到着した電車をやりすごして向ヶ丘遊園行きに乗車した。幸い、それほど混んでいなかったので、好きな席に座ることができた。時間帯のせいか、乗ってくる人よりも降りる人の方が多い感じで、車内はのんびりムードだ。代々木公園駅を過ぎると、地上に顔を出し、代々木上原駅から小田急線に乗り入れた。
 複々線が完成してから初めてではないけれど、それほど乗っていないので、まだまだ新しい下北沢駅などはもの珍しい。電車は準急なので、下北沢を出ると経堂まで停まらない。ただし、速達列車が走る線路ではなく、普通電車が走る一番左側の線路を進む。通過駅ではホームの脇を駆け抜けていく。
 経堂を出ると、千歳船橋、祖師谷大蔵、成城学園前と各駅に停車し、喜多見は通過して狛江にも停車する。その間に、あとからやってきた快速急行に抜かれて行った。普通列車の走る線路を走る理由が何となくわかった。

登戸駅のどらえもんカラーの駅名標

 通過するはずの和泉多摩川駅では、先行する電車が遅れているためか、ほとんど停止状態だった。その後、ゆっくりと多摩川を渡って登戸駅に到着。ホームの駅名標は、近隣の藤子・F・不二雄ミュージアムにちなんで、「ドラえもん」を彷彿とさせるカラーで描かれていて楽しそうだ。下り線の複々線はここで終わり、ゆっくりと坂を下りると、向ヶ丘遊園駅に到着する。

急行唐木田行き

 ホームで待機していると、すぐに急行唐木田行きがやってきた。乗換とは言え、これは便利だ。直前の急行が発車した後だったせいか、車内はガラガラだった。おかげで、一日中混雑というイメージとは遠く助かった。やはり、複々線化で電車が増発されたのが効いているのであろう。
 丘陵の谷間の住宅地を駆け抜けると、次の停車駅は新百合ヶ丘。ここから本線と分かれて多摩線に乗り入れる。丘陵地を切り開いて1974年に開通した路線で踏切はなく、すべて立体交差。線路の状態も良いので、電車は滑るようにスピードを上げて走って行く。

かわいいイラスト入りの小田急多摩センター駅駅名標

 はるひ野駅を通過し、トンネルを抜けると、右手には京王相模原線の複線の線路が並走している。小田急永山駅に停車後、小田急多摩センター駅にも停車。サンリオピューロランドの最寄り駅と言うことで、駅名標には楽しげなイラストが描かれている。ホームに置かれている自販機にはキティちゃんの姿も見える。

唐木田駅の駅舎

 多摩センター駅ですっかり車内はガラガラになり、電車は京王相模原線と分かれ、ゆるやかにカーブして終点唐木田駅に到着した。ホームに降り立つと、電車は先にある車両基地に回送される。そのまま乗っていればお披露目会の会場入りできるのにと思うが、そうもいかない。一旦、改札を出て、参加者が揃ったところで、歩いて唐木田車庫に向かった。

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