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世界的に人気のK–POPグループのスキャンダル ~薬物の闇の実態~

韓国芸能界と麻薬の根深い関係 ~BIG BANGと薬物~

韓国社会を騒然とさせた麻薬事件…。(『韓流アイドルの深い闇』著/金山 勲より

■麻薬と芸能人の根深い関係

 2019年、日本では俳優兼歌手でNHKの大河ドラマにも出演していたピエール瀧が、コカイン所持と使用の疑いで逮捕された。

 ほぼ同時期、韓国でも人気K–POPグループBIGBANGのボーカリストV.Iが、自分の投資ビジネスを円滑に進めるために、自分の経営するクラブに女性を連れ込んで、外国人投資家に性奉仕させていた。その際に麻薬で女性を酩酊状態にして、自由にもてあそんでいたという容疑で、警察から事情聴取をされている。

 BIGBANGは韓国のみならず、日本、東南アジア、米本土などで大人気のグループである。アメリカのビルボードチャートにランクインするなど欧米でも評価され、世界的なK–POPブームの火付け役的存在だ。

 だが、プライベートに関しては、メンバーのジードラゴンが、2011年に大麻使用で逮捕された。さらに2017年6月、メンバーのトップが、兵役中に大麻を使用したとして逮捕された。これに加えてメンバーの性交写真や動画がネット上に流れるなど、スキャンダルだらけであった。

 V.Iが性接待した相手は彼と懇意といわれる日本の実業家や、香港、アラブの投資家も含まれているとされ、韓国内の報道では2015年12月、V.Iが実業家たちをソウルに招待していた。2泊3日の宿泊費3000万ウォン(約300万円)をクレジットカードで支払ったことが確認されたという。

 V.Iに対する疑惑はほかにもあり、事件の舞台となった彼が経営するクラブ「バーニングサン」から5億ウォン(約5000万円)の横領、クラブ経営での食品衛生法違反、売春斡旋など多岐に渡っており、所轄警察署がそれらすべての容疑で逮捕状を請求した。

 しかし、2019年5月14日深夜、ソウル中央地検は「証拠隠滅の怖れなどの拘束事由なし」として逮捕状請求を棄却した。

 V.Iも芸能界引退を表明し、韓国社会を騒然とさせた事件は収束しつつある。

 同時に、兵務庁ではV.Iの入営延期期限が切れるとし、拘束され入隊できない場合は、法で定められた場合でない限り、入隊期限に関係ないとした。

 表では爽やかな笑顔で歌い、踊っていたのに、裏ではこんなことをしていたとファンは驚愕し、BIGBANGにまともなメンバーはいないとショックを受けている。

 BIGBANGのV.Iに絡む数々の疑惑は、現時点でも捜査が続いているが、同じメンバーで罪が確定しているのが、トップが起こした麻薬事件だ。

 トップは兵役前の2016年10月に、ソウル龍山区の自宅でハン・ソヒとともに大麻を吸引した疑いで逮捕され、2017年7月に懲役10カ月、執行猶予2年、追徴金1万2000ウォンの判決が下されている。日本でいえばSMAP級のボーカルグループのメンバーの大スキャンダルであったため、韓国社会では衝撃をもって受け止められた。

 彼の自宅でともに大麻を吸ったハン・ソヒは、当初マスコミでは「芸能界デビューを目指す女性練習生A」と匿名で報じられていたが、そもそもこの事件は2017年3月にハン・ソヒが麻薬所持で逮捕されたことで明るみになった。ハン・ソヒの交友関係からトップが浮上し、彼の毛髪を鑑定した結果、大麻の陽性反応が出たのである。

 ハン・ソヒは一審で懲役3年、執行猶予4年、保護観察120時間、追徴金87万ウォンの刑が宣告された。彼女はこの判決を不服として控訴したが、その後控訴を取り下げ刑が確定した。

 ハン・ソヒの罪がトップより重かったのは、大麻の吸引回数が多いことや、ほかの薬物にも手を出していたことが判明したからだ。

KEYWORDS:

『韓流アイドルの深い闇』
金山 勲 (著)

 

薬物逮捕連発のBIGBANG、V.Iが性接待疑惑で引退。
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自殺した女優チャン・ジャヨンのセックスリスト流出。
元KARAのク・ハラはリベンジポルノで脅迫騒動。
暴力団関係者から脅迫されたウォン・サンウ。
元巨人の趙成珉とその元女優チェ・ジンシルは自殺 etc……。

韓国芸能界に蔓延する麻薬、セックス、自殺、整形、反日、暴力団、兵役逃れ……。奴隷契約によって売れても地獄な韓流アイドルたちは、国費で育成されて日本をはじめとすす市場に“出荷”される“商品”である。彼ら彼女らの末路とは?

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金山 勲

かなやまいさお

1956年、在日韓国人二世として、大阪で生まれる。東京の大学在学中に、TV 番組制作会社でアルバイトし、その後日本の芸能プロダクションに勤務する。韓国取材で韓国芸能界との交流が生まれる。ある韓国人女性歌手の日本デビューの手助けを頼まれ、彼女の日本滞在中の面倒を見たことで独立し、韓国から芸能人を受け入れるための事務所をソウルと東京に開設。韓流ブームがあり、当時交流した芸能事務所の担当者たちが韓国内で様々なジャンルの芸能事務所の社長になっていることで、韓流タレントの招聘や韓流ドラマの輸入に携わる。


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  • 金山 勲
  • 2019.09.21