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写真家と。釣りのある風景と。 ~“美しい日本”との出会いがいっぱい~

写真家と。釣りのある風景と。第3回

釣りは“美しい日本”との出会いがいっぱい

 渓流釣りは美しい魚に出会うというだけではなく、水の中に入って流れや水温を感じ山の木々に囲まれて釣りができるという自分がやっている釣りの中では一番自然を体感しやすいのが魅力です。

 山にはそこにしかない自然が広がり、なんとも贅沢な景色の中で釣りをすることができます。

 これも僕にとっては”釣りが好きである”ことがゆえの出会いであり、美しい日本を堪能することができます。

 

 渓流釣りの場合、釣り場が沢山あるのでなんとなく行く場所は決めて向かい、現地で出会った方などから情報を聞いてポイントを決めて行きます。

 ぼくの経験ですが、入渓した場所で全く釣れず、現地で日向ぼっこしていた方に聞いた情報を元に入った場所で山女魚(ヤマメ)と尺岩魚(イワナ)が釣れました。

 その時はいただいた情報通りにたくさんの魚が釣れましたが、釣果がなかったとしても初めて見る景色との出会いや今までにない体験ができることは素敵だし、釣れなかった場所としてデータに残せるのでなんら問題ないです。

 

仲間との釣りは格別

 今回、一緒に釣りをした仲間がいました。川の陸っぱり(岸からの釣り)シーバスをライフワークのように通い続けるナオキ。

 彼も幼少期に父親に釣りに連れて行ってもらい、大人になって、超どっぷり”釣り好き”になってしまった人。昨年だけでも200日はシーバス釣りに出かけているようだ。

 ナオキは元々、チヌ(黒鯛)のヘチ釣り(防波堤などの岸壁にエサを落とし込んで釣る釣り)が好きで以前はよく一緒に連れて行ってもらっていたが、チヌは臆病で足音や話し声で逃げてしまうから、と言って、ふたり別々の場所で釣りをする放ったらかしスタイル。(せっかくいっしょにいっているならもう少し会話をしたい僕…。)

 そんなナオキが僕のやっているルアーフィッシングをやるようになった。ナオキは毎日のように近所の河川でシーバス釣りに出かけ、あっという間に経験値を上げていっている。

 何かを習得する時に経験者に質問したほうが上達するのが早いと自分は考えるが、彼は現場に通い続けることで着実に、そして確実に進歩していっている。

 

 そんなナオキと今回も渓流に出かけたのだが見事に尺イワナを釣り上げていた。もちろんその際も遠く離れた別々の場所で釣りをする放ったらかしスタイルは健在だ。

 

KEYWORDS:

――釣りが大好きであること。そして1本の動画を作ったことで始まりました。

 

 

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HARUHI(Q+A)

photographerとしメンズファッション誌『 Men’s JOKER』(休刊中)に関わる縁で今回のコラムを投稿。


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