いつかは結婚したいし子どももほしいが躊躇している男性は、従来型の結婚観に縛られていることが多い。経営コンサルタント、YouTuberであり自身も現在結婚して子育て中である、えらいてんちょう氏が上梓した『しょぼ婚のすすめ』には、そんな呪縛に捕らわれて年を取り手遅れになる前に、自分の身の丈にあった結婚をして今すぐ幸せな生活を始めるための新しい結婚観と知恵が詰まっている。

 生涯未婚率の上昇と少子化が止まらないと言われて久しい。しかし実際は「結婚はしたい。できたらその先に子どもがほしい」と思っている人が世の中にあふれている。なぜこんな矛盾が生まれたのか。

最大の原因は、経済的な不安を抱くことなく、条件のより良い相手と結婚したいというバブル的結婚観や、恋愛の末にゴールインするのが幸せという風潮に縛られて結婚のハードルが上がってしまったことであろう。

 

例えば、結婚相手に望む条件の代表格に「年収」があるが、20~30代未婚女性が結婚相手に求める最低年収は、400万円以上が半数超え(図中の赤枠内。20代は57.1%、30代は68%)という調査結果がある。

写真を拡大 明治安田生活福祉研究所・2016年3月調査「20~40代の恋愛と結婚」より
 

対して、該当する年収400万円以上の男性は20代で15.2%、30代でも37%にとどまる(図中の赤枠内)。現代日本においては20代の8割、30代の6割を占める、年収400万円未満のほうが多数派だ(図中の黄枠内)。

写真を拡大 明治安田生活福祉研究所・2016年3月調査「20~40代の恋愛と結婚」より
 

このままでは、大多数の男性が対象外となりマッチングしない。年収200~300万円の人たちが最多であるが、耐え忍んでいても何か一発逆転を狙っても、このご時世にいつか必ず年収が100万円も上がる保証はない。非正規社員、特に派遣社員は通勤定期代すら出ないのが当たり前なのに、時給アップで年収が100万円増えるなどほぼあり得ないだろう。

 

では、もう「詰んだ」と結婚を諦めるしかないのか?いや、むしろ逆である。年収その他の条件に縛られる古い結婚観を上書き削除し、自分にふさわしい相手を得て今すぐ結婚する「しょぼ婚」に注目が集まっているのだ。

 

「しょぼ婚」では、勝ち組でもリア充でもない現代の大多数を占める20代~30代が、ある意味、自分の中にある“しょぼさ”を認め肯定してあげることで、等身大の結婚に最短でたどり着けるという。

結婚希望者の大半がつまずく高いハードルも、挑む必要がないくらい次々下がっていくというのだが一体どういうことなのか?「しょぼ婚」の考え方のポイントをいくつか見ていこう。

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