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7年間、ひきこもりだった僕が“ひきこもりに悩むみなさん、そしてご家族の方に、伝えたい”こと

「ひきこもり」を経験した発達障害カウンセラー・吉濱ツトムさんが教えてくれた。

 

 2019年6月1日に、元農林水産省事務次官の父に刺殺されてしまった44歳の息子さんの最後のツイートの「ひとりでは」という言葉には、「ひきこもることから脱出し、生きたい」という願いがあったのだと思います。

 7年間、ひきこもりだった僕は、毎日が不安でした。

 不安で仕方がないのに、傷つくのが怖くて動けない。動けない自分を認めたくないから「働くことは悪だ」と言い訳をする。頑かたくなに言い訳を続けるも不安はさらにつのる。この負のループは、何か強い「きっかけ」がなければ永遠のごとく続いてしまいます。

 僕は、もがき苦しんだ末に、ひきこもりからの脱出、そして発達障害を克服するための方法を見出しました。

 そして、ひきこもりで苦しんでいる人たちに僕が僕自身のために見つけた改善法をお伝えしたところから、徐々に相談者が増えていきました。

 

 わかりやすいように「発達障害カウンセラー」などという肩書がつきましたが、僕自身としては、自らの苦しんだ経験をもとに、なんとか脱出したいと勉強して、それが改善につながったために、「他の人にも有効なのではないか?」と考え、相談を持ちかけられた時に適宜その改善策を伝えてきただけのことです。

 

 心の奥底で苦しんでいない「ひきこもり」の方がいるだろうか―。

 世間が勝手に「ひきこもり」を差別していいのだろうか―。

 答えはわかりません。

 今言えるのは「僕自身は苦しかった。だから脱け出したかった」

 だから、もし同じであるならば伝えたいのです。

 苦しんでいるのならば、脱出する方法はあることを。

 苦しみを認知できた時、すでに「答え」は見えていることを。

 

 僕は感じています。ひきこもってしまった人たちは、花にたとえれば「蘭」だと思うのです。野や山に自生する野生ランは日本だけでも数百種を数え、そのどれもが美しく、希少性の高いものとされています。

 たんぽぽがあちこちで咲くように、蘭はどこにでも咲けるのではなく、咲く場所を選びます。各々にふさわしい土に根をはり、そこから養分を吸収し、見事にその姿を開花させています。どんな土地でも適応し、どこにでも咲かせられるような花ではなく、たとえば断崖に咲き誇る蘭は、その場所だからこそ崇高な姿を誇れるのです。それゆえ、人々を惹きつけるのです。

 あなたは、あらゆる環境に適応する育てやすい花ではなく、ていねいに細かく環境を選ばなければならない特別な気質を持った存在。ひきこもったのは、無能で精神的に脆弱だったからでは決してないのです。

 この本で述べたのは、ひきこもりの原因となった生きづらさは、あなたの「発達障害」にあるかもしれないということ。

 繰り返しますが、ひきこもった期間が長ければ長いほど、解決・改善が難儀で時間を要するという考えは捨ててください。「花の根=あなたの才能」は決して枯れることはない。何歳からでも咲かせられます。スモールステップを積み上げ、気負わず、淡々と、実践するのみです。

 ひきこもりの改善は「ドミノ倒し」のようなもので、ドミノ群の先端をひとつ押せば、次々と問題点が倒され、すべてが進んでいきます。

 僕のセッションでは、ほとんどの方が1年半~2年で改善し、セッションを卒業していきます。今からはじめて改善まで1~2年かかると聞いていかがですか? 長いと感じますか? 忙しくても忙しくなくても、たいていは1年なんてあっという間に過ぎるものです。何の策も立てずに1年を過ごすのか、今、はじめるのか―。

 

 ひきこもりに悩むみなさん、そしてご家族の方に、伝えたいです。

 ひきこもりの期間は「失われた時間」ではなく、自分の特性を見極める貴重な「助走」期間だったのだ―。

 高く将来へジャンプするための助走。

 そう思えるはずです。

 今こそ、勇気を持ってその一歩を踏み出してみてください。

KEYWORDS:

『今ひきこもりの君へおくる 踏み出す勇気』
著者:吉濱 ツトム

 

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年齢は関係ありません。
「ひきこもり」の改善はいつからでも間に合います。
今日からすぐにできるのです。

2018年内閣府の調査で40歳から64歳までの「ひきこもり」が、61万3000人。もしも彼らを支える親たちが「無職」になったら…。今、世間で不安視されているのが、「7040(ななまるよんまる)」問題。定年退職した70代の親が40代無職の我が子の世話をし、共倒れするリスクのことである。今や、その流れは「8050(はちまるごーまる)」問題にまでスライドされた。

では、どうすればいいのか? 

著者の吉濱ツトム氏は、元ひきこもりで、自らのアスペルガーを克服し立ち直った発達障害カウンセラー。2000人を超える個人セッションを行った氏は、こう語る。
そもそも、なぜ「ひきこもり」となってしまったのでしょうか。
自分がダメ人間だから?  甘えているから? はたまた親のしつけが悪かったから?
いいえ、違います。その考えはいったん捨ててください。ひきこもりの多くは「発達障害」と関係しています。

ひきこもり者を治療するという発想を捨て、今の「生きづらさ」を回避し、自らの「長所」でカバーする。本書は、ひきこもりで苦しむ本人とご家族のみなさんといっしょに社会への小さな第一歩を確実に踏み出せる方法を考えわかりやすく解説します。

さあ、今すぐにはじめていきましょう。

 

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吉濱 ツトム

よしはま つとむ

発達障害カウンセラー

発達障害カウンセラー。幼い頃より自閉症、アスベルガーとして悩み、長期間にわたる「ひきこもり」を経験。悲惨な青春時代を歩むが、自ら発達障害の知識の習得に取り組み、あらゆる改善法を研究し、実践した結果、数年で典型的な症状が半減。26 歳で社会復帰。以後、自らの体験をもとに知識と方法を体系化し、カウンセラーとなる。同じ症状に悩み人たちが口コミで相談に訪れるようになり、相談者数は 2000 人を超える。現在、個人セッションのほか、教育、医療、企業、NPO、公的機関からの相談を受けている。著書に『アスベルガーとして楽しく生きる』(星雲舎)、『隠れアスベルガーという才能』(KK ベストセラーズ)、『発達障害に人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本』(実務教育出版)がある。

 

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