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宇部線・小野田線の旅

支線はわずか一日3本! 山口県のローカル線を完乗

 翌日は、美祢線に乗りに行った帰りに、小野田駅から小野田線に乗り雀田駅を通って宇部新川に向かったので、晴れて小野田線全線完乗を達成した。

宇部線の草江駅

草江駅のカラフルな駅舎

 時間があったので、宇部新川で少々休憩をしたのち、宇部線の新山口行きに10分少々乗り、草江駅で下車してみた。歩いて数分で山口宇部空港に行けると聞いたので、空港アクセスとして使えるかどうか試して見たかったからだ。何もない小さな無人駅で降り、駅前の踏切を渡ると、目の前が空港の敷地だった。もっとも空港内は広大なので、見えてはいる空港ビルまではたっぷり5分はかかる。駅から徒歩7分という表示は実に正確だと思う。但し、屋根も何もない道を7分歩くのは、陽気の良い季節ならともかく、真夏や冬、それに雨天のときはとても快適とはいえない。それだったら、空港ビル横付けのバスで宇部市内に向かったほうがスムーズだ。バスは航空機の到着に合わせて発車するし、道は広く渋滞もなさそうなので、たいていの人はバスを選ぶであろう。私も帰りは乗り比べる意味でバスにした。ロングシートの電車に比べると、残念ながらバスの方が快適だ。

山口宇部空港

空港バス

 宇部市内と周辺はバスが発達しているので、宇部線と小野田線は苦戦している。地元では鉄道を廃止して専用道を行き来するBRTに転換するかどうかの検討を始めると言う。車両や施設の老朽化がすすむ2つのローカルな電化路線の将来は明るくない。出かける折には、せいぜい鉄道利用をしたいと思うのだが、そもそも、観光地でもない宇部周辺を再び訪れることはあるのだろうか?
 

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