■ポジションの壁は溶けつつある

福田 ラグビーに戻って、ただ、個々に役割が決まってるとはいっても、あらゆるプレイに対応できる選手がたくさんいれば、強そうですね。

大西 その通りです。現代ラグビーもパワー、スピード、テクニックのどれか特化した一つのスキルだけでなく、選手としてトータルの能力が求められているんです。

福田 何でもこなすオールラウンドプレイヤーが15人揃ったら、最強ですね。

大西 まぁ、それが究極の理想ですけど、現実はなかなか難しいですね。ただ確かに、オールラウンダーとしての動きができる選手が増えると、チーム全体のレベルは上がります。スクラムを組んで、BK(バックス)にパスを出すまでは、決まったプレイの流れですが、混沌とした状況になればなるほど、ポジションの差はなくなっていきますから。
 
福田 昔と比べてポジションの垣根がなくなっている?

 

大西 なくなってきていますね。それぞれのポジションで求められる強い武器、プラスアルファの能力が必要になっています。いま全体的な流れとして、スピーディーな連続攻撃を仕掛ける傾向が強くなってきています。現代ラグビーでは1番から5番の“タイトファイブ”と呼ばれる選手たちの運動量が勝負の鍵を握っているといっても、過言ではありません。セットプレーの強さは最低条件として、です。

福田 FWの選手もBKのような走力を求められる。選手はキツいでしょうけど、観てる方としては試合展開が速くなることで、より変化があって絶対面白いですよね。ラグビーは日々、進化しているんですねぇ。

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