「おかげで食えるようになりました」俳優としてくすぶっていた陣内孝則を引き上げた大物脚本家とは?

9月3日、一般社団法人日本メンズファッション協会主催の第23回グッドエイジャー賞授賞式に俳優の陣内孝則(67)が登場、キャリアのターニングポイントをユーモアたっぷりに語った。
陣内は俳優として頭角をあらわすまでは、「ザ・ロッカーズ」というロックバンドで活動していたが、伸び悩んだ。
「自分を見失っていましたね。音楽性じゃなくて、喧嘩で勝とうとしていました。音楽じゃなくて、ただパンクロックというスタイルに憧れがあっただけ。だから伸び悩んで、伸び悩んで。全く売れなかった」
“めんたいロック”の先駆けとして、1980年にメジャーデビューを果たすもわずか2年で解散。そこから映画「爆裂都市BURST CITY」(1982年、石井岳龍監督)への出演をきっかけに俳優業に転身したが、しばらくはくすぶっていた。
「いやーあの頃も伸び悩んでいましたね。まあ『バースト・シティ』もわけのわからない映画ですからね。今でこそ、カルトムービーとしてもてはやされていますけど」
キャリアのターニングポイントは、大物脚本家の目にとまったことだ。
「その後、舞台を見に来た倉本聰さんに、『ライスカレー』(1986年、フジテレビ系ドラマ)に抜擢していただいた。おかげでそこから食えるようになったんです」
キャリアと年齢を重ねてきた。今年67歳になった陣内流・グッドエイジングとは?
「年齢に抗う方もいらっしゃるけど、僕は逆に時代とか年齢に抗わない、頑張らない、あるがままに生きるということですね。とにかく毎日毎日幸せでいる」
続けて「アラブのことわざに人が幸福になるための5つの方法」について触れ、会場を和ませていた。
なお、当日のイベントには俳優の賀来千香子(63)、歌手の麻倉未稀(65)も受賞者として登場、華を添えた。

取材・撮影:BEST T!MES編集部