■次は、日田彦山線

 次は、日田彦山線に乗るのだが、隣のホームに停まっているのはカラフルなディーゼルカーで、これは日田彦山線ではなく、平成筑豊鉄道の車両だ。ここでの乗換時間も4分と僅かなので焦る。4番線に停車中の列車が添田行きです、との構内放送があった。見渡すと、かなり離れたところにもう一つホームがあり、原田線や後藤寺線で乗ったのと同じ塗装のディーゼルカーが停まっている。急いで階段を駆け上がり、添田・彦山・日田方面という案内に従って進む。階段を降りると、一応車両の行先表示に添田と書いてあるのを確認して列車に乗り込んだ。意外なことに2両編成である。そのせいか、車内は空いていて、席はより取り見取りだった。

 ボックス席に収まり、一息ついて窓の外を眺めると、列車はエンジン音を響かせながら発車した。慌ただしい乗り継ぎはここまでなので、ホッとした気分で車窓を眺めながらくつろぐ。

 田川の市街地を抜け、やや高い築堤から田園風景を見下ろすように走る。池尻、豊前川崎、と各駅に停まり、少しづつ降りていくばかりで、新たに乗ってくる人はいない。小雨の降る中、西添田を出ると、次は添田。日田彦山線は、2017年7月の九州北部豪雨により、添田駅以南、夜明駅までが不通となっていて、添田が当面の終点である。

 列車はスピードを落とし、S字カーブを曲がるとあっけなく添田駅に到着した。先頭車両の運転台寄りのドアだけが開くとの放送があった。無人駅のようである。

添田駅に到着したディーゼルカー

「ハロー!自由時間ネットパス」という乗り放題のきっぷを運転士に見せてホームに降り立つ。島式ホームだが、ほかに車両は停まっていない。雨が降っていたので、ホームの端から不通区間の線路を眺めただけにして、ホームの屋根の下にとどまった。駅舎はないものと思っていたが、あとで調べたら、構内踏切を渡って100mほど離れた位置にあったらしい。もっとも、雨だったから知っていても行く気はなかった。

 列車は30分程停車した後、折返しの小倉行きとなった。ガラガラだったが、田川後藤寺駅からは、それなりに乗ってきて、席の移動は無理だった。石灰石の採掘により山容が崩れた香春岳を見つつ、さらに山を越えて小倉に向かう。

 小倉に到着すると、筑豊エリアのJR線は完乗となった。日田彦山線の添田以南は未乗だが、いまのところ復旧時期は未定である。いつになるか分からないけれど、復活したら添田以南の路線に乗らなくてはと思う。気長に待つとしよう。

添田駅から南は運休中