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【大阪・阿倍野】保護ねこルームと古民家カフェが融合。来場が支援につながる「ホーリーハウス」を開業

誰もが気軽に立ち寄れる場所を目指して──。築70年を超える古民家を改装し、趣のある空間を創出。1階ではこだわりの自然派料理を、2階では保護猫とのふれあいをお楽しみいただけます。


築70年以上の古民家を改装した新施設

NPO法人CATS WELCARE(本社:大阪市西区、代表:川越里佳)は保護ねこルームと自然派和食カフェを併設した新施設「ホーリーハウス」を、2025年4月24日に大阪市阿倍野区にオープンしました。
この施設は「癒しと交流」をテーマに、誰もが気軽に訪れ、くつろげる場所を目指しています。
1階のカフェでは、国産野菜を使った料理や、名店「しずく」の和菓子をご提供。2階の保護ねこルームでは、元気な猫たちとのふれあいをお楽しみいただけます。
利用料および飲食代の一部は猫たちの飼育費用として活用され、来場が直接支援に繋がります。
「ホーリーハウス」公式サイト:https://catswelcare.org/room/room2/

【団体概要と活動背景】

NPO法人CATS WELCAREは、2019年に任意団体として大阪市内に設立され、その後2023年にNPO法人化。主な活動は、保護活動や譲渡活動を通じて、庇護を受けられない猫たちに安住の場所を提供し、幸せな家庭へと導くことです。
多頭飼育崩壊からのレスキュー、高齢者の入院・死去により取り残された猫の保護、地域で迫害を受ける野良猫の保護などを継続的におこない、これまでに300匹を超える猫を新しい家庭へとつなげてきました。
しかしながら、保護の依頼は日々絶えることなく、むしろ増加傾向にあります。
近年、環境省の統計によると、行政による犬・猫の殺処分数は大きく減少しています。これは、多くの関係者の努力により殺処分削減が進んだ結果であり、また、世間でも「行政に依頼する=殺処分につながる」という認識が広まり、引き取り数の減少につながっていると考えられます。

参考:環境省 統計資料  https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

行政の犬・猫殺処分数は大きく減少している

一方で過去20年で引き取り数も10分の1まで減少している

一方で、単身高齢者の増加に伴い、健康上・経済上の理由で飼育継続が困難となり、ペットを手放さざるを得ないケースが増加しています。行き場を失った猫たちは民間の保護施設へと流れ込み、保護依頼の件数は年々増加しています。こうした状況の中、民間団体だけの力では対応に限界があると強く感じています。
このような現状を受けて、私たちは一人でも多くの方に保護猫の存在を知り、関心を持ち、ご家庭に迎え入れていただけるよう、日々活動を続けています。

近年、メディアの影響により「保護猫」や「保護猫カフェ」という言葉の認知度は高まりつつありますが、依然として「目的意識を持った一部の人が訪れる特別な場所」というイメージが根強く、誰もが気軽に足を運べる場所とは言い難いのが現状です。
そこで私たちは、もっと気軽に保護猫と触れ合い、その存在を身近に感じてもらいたいという思いから、新たに本施設を開設するに至りました。

「ホーリー」という猫が叶えてくれた場所

元気なころのホーリー

2024年末、この新しいコンセプトの保護猫ルーム開設のため、クラウドファンディングを実施しました。その結果、607名の方々から総額1,200万円をこえるご支援をいただきました。そのおかげで2025年4月、新施設のオープンを実現することができました。

ちょうどその頃、当団体のシェルターには「ホーリー」という1頭の猫がいました。
ホーリーは野良猫として劣悪な環境で暮らしていたところを保護された猫です。多くの野良猫と同様、人を怖がり、なかなか心を開こうとはしませんでしたが、シェルターにはいってからは少しずつ人を信じるようになっていきました。
大きな体に、穏やかで繊細な心を持ち、他の猫たちにはとびきり優しいホーリー。やがておもちゃで遊んだり、人に甘えたりするようになり、私たちも「ようやくホーリーにも新しい家族との出会いが待っている訪れる」と喜んでいた矢先のことでした。

難病である猫伝染性腹膜炎(FIP)を発症していることが判明したのです。

毎日の投薬に通院、注射といったつらい治療に、ホーリーは再び心を閉ざしてしまいました。それでも「何とかこの子を救いたい」とスタッフ全員で治療にあたり、必死に看病を続けました。しかし私たちの願いも虚しく、クラウドファンディングの目標が達成されたその日、ホーリーは私たちの元を旅立ちました。まだわずか1歳。幸せを掴ませてあげることは、叶いませんでした。

私たちは信じています。
今回の目標達成は、同じように新しい家族を待ちながら施設で暮らす仲間たちのために、ホーリーが最後に力を貸してくれたのだと。
そしてもう二度と、誰にもこんなつらい思いをさせたくない―。そんな強い思いを込めて、私たちはこの新施設に、彼の名を冠し「ホーリーハウス」と名付けました。

この施設は、1階に「~猫と暮らす自然派ご飯のお店~夏目」、2階に「保護ねこルーム CATS WELCARE あべの店」を併設しています。

1階【猫と暮らす自然派ご飯のお店~夏目】


一歩足を踏み入れると、日常を忘れるような穏やかな空気に包まれます

静かに佇む緑を眺めていると、日々の疲れがふと癒されていくのを感じます

この場所で永い時を見守ってきた、古い木のぬくもりが残る柱。
日本庭園に面した縁側からは、柔らかな陽ざしが差し込みます。
築70年を超える古民家に一歩足を踏み入れると、まるで時間の流れがゆっくりと変わるような感覚に包まれます。
忙しい都会の喧騒とは一線を画す空間には、静かでやさしい癒しの空気が満ちています。

「夏目」という言葉には、木の年輪のうち、成長期に形成される太い部分という意味があります。
それは、植物が力強く生命を育み、次の時代へと命をつないでいく証。
私たちのカフェもまたそんな年輪のように―
植物の恵みを感じ、猫たちと共に穏やかに暮らし、人と人が心を通わせ、新たな縁を結ぶ場でありたいと願っています。
この場所で、命の重みを大切に慈しみながら、ひとつひとつの出会いを丁寧に紡いでいきます。

ランチタイムには、季節の野菜をふんだんに使い、素材の味を丁寧に引き出したお料理をご用意しています。
なかでも、季節の野菜を彩り豊かに盛りつけた「森を食べるご飯」は、自然の恵みを五感で楽しんでいただける一皿。
じっくりと焼き上げて引き出した甘みや香ばしさ、みずみずしい葉物の爽やかさ、滋味深いソースの余韻。自然が育んだ色彩・香り・食感を味わいながら、森のエネルギーを心と体にたっぷりと感じてください。

旬の新鮮な野菜をふんだんに使った、体にやさしい一品


カフェタイムには、自然素材にこだわる和菓子の名店「餅匠しづく」のお菓子をご提供しています。
しづくの大切にしているのは「食材の持つ力を最大限に活かすこと」と「命をいただくことへの敬意」。
私たちはこれらの想いに共感し、この空間でともに味わっていただけることになりました。
四季折々の美しい和菓子を、古民家の温かな空間で楽しむ贅沢なひととき。丁寧に作られた甘味が、そっと心をほどいてくれます。

本店とここでしか味わえない、餅匠しずくの自然素材のお菓子。

落ち着いた空間でお食事を楽しみ、日常の喧騒を忘れて、お腹も心も満たされるひとときをお過ごしいただけます。


「木漏れ日御膳」食べることをゆっくり楽しむ工夫の凝らされたお料理は、くつろぎの時間を演出します

「優しいスパイスキーマカレー」辛さを抑え、優しいお味に仕上げました

2階【保護ねこルーム CATS WELCARE あべの店】

ここでは様々な背景から保護された猫たちが共同生活を送りながら、新しい家族との出会いを待っています。

保護ねこルームの利用目的は、里親になることだけではありません。中には、過去の経験から人を恐れている猫たちもいます。彼らには、人との温かい交流の機会を提供することが必要です。人を信頼する心をはぐくむことで、彼らの幸せな未来につながるのです。

もちろん、ただ猫と触れ合って癒されたいという方も大歓迎です。あべの店には、私たちが保護した猫の中でも特に人懐こい子たちがたくさん待っています。

また、夏目の飲食代の一部や保護ねこルームの利用料は、猫たちの保護費用に充てられます。つまり、ご来訪いただくだけで、この子たちの支援につながのです。

そんな想いをこめてオープンした「ホーリーハウス」。
皆さまのご来訪を、心よりお待ち申し上げております。

現在は多頭飼育崩壊からレスキューされたハチワレ、サビ、黒猫など、個性豊かな猫たちが待ってます


人が大好きな猫がたくさんいます

一匹一匹と心を通わせながら、新しい家族との出会いをお探しください

店舗情報
ホーリーハウス
大阪市阿倍野区三明町1丁目8-26
2025年4月24日オープン
定休日:月曜(月曜が祝日の場合は営業、翌平日が休み)

1F 猫と暮らす自然派ご飯のお店~夏目
電話 06-6654-4050
営業時間:火曜~日曜 11:00~18:00

2F 保護ねこルーム CATS WELCARE あべの店
電話 06-6654-4060
営業時間:火曜~日曜 12:30~18:00

※ご支援のお願い
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お力添えをよろしくお願いいたします
https://catswelcare.org/support/
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