マイナビ転職「育児離職と育休の男女差実態調査(2025)」を発表
子育て中の正社員のうち、育児の影響により退職または退職を検討した人は35.0%。約9割の女性が子育て中も正社員としてのキャリア継続を希望

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』(https://tenshoku.mynavi.jp/)は、800名の子育て中の正社員を対象に行った「育児離職と育休の男女差実態調査(2025)」の結果を発表しました。本調査では、育児と仕事の両立に悩む社員の姿や、育児中のキャリアに関する男女の意識差、育休取得のハードルなどが明らかになりました。
【TOPICS】
◆子育て中の正社員のうち、育児の影響により退職または退職を検討した人は35.0%。育休経験がある女性では約4割にのぼり、子育てと仕事の両立の難しさがうかがえる【図1、2】
◆子どもの保育園入園後、正社員としてのキャリア継続を理想とする女性は約9割。一方、妻の正社員キャリアを理想とする男性は約7割に留まり、夫婦間の理想では一定数のギャップがみられた【図3、4】
◆育休取得で不安なこと1位は「収入減少」。女性では「社会とのつながりが減ること」「仕事の空白期間ができること」も高い【図5、6】
◆自身の育休への満足度は男性68点、女性73点。パートナーの育休への満足度は男性76点、女性65点。満足の理由は「大変な子育てを共に乗り越えられたこと」【図7、8】
【調査概要】
◆子育て中の正社員のうち、育児の影響により退職または退職を検討した人は35.0%。育休経験がある女性では約4割にのぼり、子育てと仕事の両立の難しさがうかがえる
子育て中の正社員のうち、育児との兼ね合いで退職を経験、あるいは退職を検討したことがある人は35.0%だった。そのうち、育休経験がある女性では41.3%、育休経験がある男性でも33.3%にのぼり、3人に1人が育児との兼ね合いで退職を経験、あるいは退職を検討したことがあることが分かった。男女問わず子育てと仕事の両立の難しさがうかがえる。【図1、2】
【図1】

【図2】

◆子どもの保育園入園後、正社員としてのキャリア継続を理想とする女性は約9割。一方、妻の正社員キャリアを理想とする男性は約7割に留まり、夫婦間の理想では一定数のギャップがみられた
子育て中の理想の働き方について聞くと、約9割の女性は子どもの年齢にかかわらず正社員として働くことを希望していることが分かった。【図3】
また、理想の働き方を実現するために必要なものでは、男女ともに「土日休み」や「残業の少なさ」が上位にあがった。男女ともに4位となった「妻(夫)の家事育児への協力」においては男女間で10pt以上の差がみられた。ほかにも女性では「立地の良い保育園・学童の存在」などの回答割合が高く、理想の働き方を実現するためにはさまざまな条件が揃う必要があると考えられる。【図4】
【図3】

【図4】

◆育休取得で不安なこと1位は「収入減少」。女性では「社会とのつながりが減ること」「仕事の空白期間ができること」も高い
去年に続き、育児休業の取得にあたって不安だったことの1位は、男女共に「収入減少」であった。2位以下は、男性が「特にない(26.7%)」が高かった一方、女性は「社会とのつながりが減ること(22.3%)」「仕事の空白期間ができること(20.7%)」などが高い傾向にあり、不安だったことでは男女差がみられる。【図5】
また、女性は育休取得平均日数が1年以上の長期にわたるケースが多く、長期の育休後も正社員としてのキャリア継続意向が高いことから、子どもや家族のために一度仕事を離れる決断をしつつも、いずれは正社員として社会復帰し、仕事を通した社会参加を望んでいると考えられる。【図6】
【図5】

【図6】

◆自身の育休への満足度は男性68点、女性73点。パートナーの育休への満足度は男性76点、女性65点。満足の理由は「大変な子育てを共に乗り越えられたこと」
自身の育休への満足度について100点満点で聞くと、男女ともに70点前後だった。また、パートナーに対する満足度についても70点前後であったが、男性は自身の育休への満足度より妻に対しての満足度を高く評価している一方で、女性は夫に対しての満足度をやや低く評価している傾向がみられた。【図7】
育休に満足した理由では、「子どもの成長を間近で感じられた」「家族で協力して育児に向き合えた」という回答があがった。目の前の子育てだけでなく、今後十数年続く子育てを夫婦で一緒に乗り越えていけるという信頼感や安心感を得られたといった回答もみられた。
不満足とした理由では、育休期間の短さや、育休への不安に関する質問でも回答のあった「収入減少」「孤独感」などの意見があがった。また、女性では「夫にもっと主体的に育児に参加してほしい」など、育児への温度差を感じている回答もみられた。【図8】
【図7】

【図8】

【総評】

本調査では、ワーキングマザーの正社員としてのキャリア継続意向の高さが明らかになりました。このようなキャリア継続意向には、女性が生涯正社員として就労を続けるケースとそうではないケースでは生涯年収に大きな差が出ること、一度正社員を辞めてしまうと、再び正社員に戻ることが難しい現状などが影響していると考えられます。
そして、女性が子育てをしながら正社員として働き続けるためには、就労曜日、就労時間などの配慮、家族や周囲のサポートなど、さまざまな要素をクリアする必要がある様子もうかがえました。
企業は、男女問わず子育てしている社員が働きやすいと思える環境を整えられるよう、どうサポートしていくかが重要になってくるのではないでしょうか。
『マイナビ転職』編集長 瀧川さおり
【調査概要】育児離職と育休の男女差実態調査(2025)
○調査期間/2025年2月14日(金)~2月17日(月)
○調査方法/WEB調査を実施
○調査対象/20~40代の小学生未満の子ありの正社員・公務員
○有効回答数/800名(内訳:育休経験者600名・育休未経験者200名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
(https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/careertrend/22/)からご確認いただけます。
上記のほか、「仕事と育児の両立のためにほしい制度」「望ましい職場環境」「復職時のハードル」「育休取得のキャリアへの影響」「育休期間にできたこと」など、さまざまな項目を調査しています。
▼『マイナビ転職』は働く全ての方が、少しでも安心して働ける環境を見つけられるよう、「給与アップ応援プロジェクト」を発足し、給与アップを全力で応援します。
https://tenshoku.mynavi.jp/content/declaration/
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株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』(https://tenshoku.mynavi.jp/)は、800名の子育て中の正社員を対象に行った「育児離職と育休の男女差実態調査(2025)」の結果を発表しました。本調査では、育児と仕事の両立に悩む社員の姿や、育児中のキャリアに関する男女の意識差、育休取得のハードルなどが明らかになりました。
【TOPICS】
◆子育て中の正社員のうち、育児の影響により退職または退職を検討した人は35.0%。育休経験がある女性では約4割にのぼり、子育てと仕事の両立の難しさがうかがえる【図1、2】
◆子どもの保育園入園後、正社員としてのキャリア継続を理想とする女性は約9割。一方、妻の正社員キャリアを理想とする男性は約7割に留まり、夫婦間の理想では一定数のギャップがみられた【図3、4】
◆育休取得で不安なこと1位は「収入減少」。女性では「社会とのつながりが減ること」「仕事の空白期間ができること」も高い【図5、6】
◆自身の育休への満足度は男性68点、女性73点。パートナーの育休への満足度は男性76点、女性65点。満足の理由は「大変な子育てを共に乗り越えられたこと」【図7、8】
【調査概要】
◆子育て中の正社員のうち、育児の影響により退職または退職を検討した人は35.0%。育休経験がある女性では約4割にのぼり、子育てと仕事の両立の難しさがうかがえる
子育て中の正社員のうち、育児との兼ね合いで退職を経験、あるいは退職を検討したことがある人は35.0%だった。そのうち、育休経験がある女性では41.3%、育休経験がある男性でも33.3%にのぼり、3人に1人が育児との兼ね合いで退職を経験、あるいは退職を検討したことがあることが分かった。男女問わず子育てと仕事の両立の難しさがうかがえる。【図1、2】
【図1】

【図2】

◆子どもの保育園入園後、正社員としてのキャリア継続を理想とする女性は約9割。一方、妻の正社員キャリアを理想とする男性は約7割に留まり、夫婦間の理想では一定数のギャップがみられた
子育て中の理想の働き方について聞くと、約9割の女性は子どもの年齢にかかわらず正社員として働くことを希望していることが分かった。【図3】
また、理想の働き方を実現するために必要なものでは、男女ともに「土日休み」や「残業の少なさ」が上位にあがった。男女ともに4位となった「妻(夫)の家事育児への協力」においては男女間で10pt以上の差がみられた。ほかにも女性では「立地の良い保育園・学童の存在」などの回答割合が高く、理想の働き方を実現するためにはさまざまな条件が揃う必要があると考えられる。【図4】
【図3】

【図4】

◆育休取得で不安なこと1位は「収入減少」。女性では「社会とのつながりが減ること」「仕事の空白期間ができること」も高い
去年に続き、育児休業の取得にあたって不安だったことの1位は、男女共に「収入減少」であった。2位以下は、男性が「特にない(26.7%)」が高かった一方、女性は「社会とのつながりが減ること(22.3%)」「仕事の空白期間ができること(20.7%)」などが高い傾向にあり、不安だったことでは男女差がみられる。【図5】
また、女性は育休取得平均日数が1年以上の長期にわたるケースが多く、長期の育休後も正社員としてのキャリア継続意向が高いことから、子どもや家族のために一度仕事を離れる決断をしつつも、いずれは正社員として社会復帰し、仕事を通した社会参加を望んでいると考えられる。【図6】
【図5】

【図6】

◆自身の育休への満足度は男性68点、女性73点。パートナーの育休への満足度は男性76点、女性65点。満足の理由は「大変な子育てを共に乗り越えられたこと」
自身の育休への満足度について100点満点で聞くと、男女ともに70点前後だった。また、パートナーに対する満足度についても70点前後であったが、男性は自身の育休への満足度より妻に対しての満足度を高く評価している一方で、女性は夫に対しての満足度をやや低く評価している傾向がみられた。【図7】
育休に満足した理由では、「子どもの成長を間近で感じられた」「家族で協力して育児に向き合えた」という回答があがった。目の前の子育てだけでなく、今後十数年続く子育てを夫婦で一緒に乗り越えていけるという信頼感や安心感を得られたといった回答もみられた。
不満足とした理由では、育休期間の短さや、育休への不安に関する質問でも回答のあった「収入減少」「孤独感」などの意見があがった。また、女性では「夫にもっと主体的に育児に参加してほしい」など、育児への温度差を感じている回答もみられた。【図8】
【図7】

【図8】

【総評】

本調査では、ワーキングマザーの正社員としてのキャリア継続意向の高さが明らかになりました。このようなキャリア継続意向には、女性が生涯正社員として就労を続けるケースとそうではないケースでは生涯年収に大きな差が出ること、一度正社員を辞めてしまうと、再び正社員に戻ることが難しい現状などが影響していると考えられます。
そして、女性が子育てをしながら正社員として働き続けるためには、就労曜日、就労時間などの配慮、家族や周囲のサポートなど、さまざまな要素をクリアする必要がある様子もうかがえました。
企業は、男女問わず子育てしている社員が働きやすいと思える環境を整えられるよう、どうサポートしていくかが重要になってくるのではないでしょうか。
『マイナビ転職』編集長 瀧川さおり
【調査概要】育児離職と育休の男女差実態調査(2025)
○調査期間/2025年2月14日(金)~2月17日(月)
○調査方法/WEB調査を実施
○調査対象/20~40代の小学生未満の子ありの正社員・公務員
○有効回答数/800名(内訳:育休経験者600名・育休未経験者200名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
(https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/careertrend/22/)からご確認いただけます。
上記のほか、「仕事と育児の両立のためにほしい制度」「望ましい職場環境」「復職時のハードル」「育休取得のキャリアへの影響」「育休期間にできたこと」など、さまざまな項目を調査しています。
▼『マイナビ転職』は働く全ての方が、少しでも安心して働ける環境を見つけられるよう、「給与アップ応援プロジェクト」を発足し、給与アップを全力で応援します。
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