■異色のアニメ『ゾンビランドサガ』とは?

ウィキペディアより

『ゾンビランドサガ』という作品を一言で紹介するならば「ゾンビのローカルアイドルが佐賀を盛り上げる話」です。なんだ、それは!? という感じでしょうか。第1話を見た人も、みんながそう思ったでしょう。

 でも、今この作品は10月スタートの「秋アニメ」の粒ぞろいな諸作品の中でも、一番熱く話題になっていると言っても過言ではありません。原作のないオリジナルアニメなので、放送前には、ほとんど誰も注目していませんでした。それなのに、です。

 

 どこにそんな魅力があるのでしょうか。それは、ほぼ毎回「なんだ、それは!?」の連発で、惹きつけられるからです。

 まず、第1話冒頭。主人公の源さくらが、憧れのアイドルグループのメンバーになることを夢見て、オーディションへ申込むための封筒を片手に握りながら、元気に家を飛び出していきます。アイドルアニメの出だしではありがちなシーンです。でも、いきなり家の前で軽トラに跳ね飛ばされて死んでしまいます。宙に浮かぶさくらをスローモーションで写しながら、オープニングテーマ曲ではなくデスメタル調の曲が流れます。なんだ、それは!?

 第2話では、ソンビの子たちが無理矢理組まされたアイドルユニットで、ほとんど老人しか観客がいない地域イベントに出演させられます。ろくに練習もしていないから、パフォーマンスはめちゃくちゃ。ゾンビだから途中で首が取れたりもする。あまりにもめちゃくちゃな状態にキレたさくらが、メンバーと口論を始めてしまいます。でも、口論がいつの間にか「ラップバトル」になっていきます。このラップが何故か、異常なまでにクオリティが高い。なんだ、それは!?

 アイドルユニットは、死んだ「伝説の特攻隊長」「伝説の昭和アイドル」「伝説の平成アイドル」「伝説の花魁」「伝説の天才子役」のゾンビたちで構成されています。でも何故か「山田たえ」というゾンビの子だけは「伝説の山田たえ」とだけ紹介されます。なんだ、それは!?

 他にも「ドライブイン鳥」や「ガタリンピック」など、佐賀のローカルネタをふんだんに盛り込んでいます。でも、これだけなら、ただのB級オモシロ作品で終わってしまうでしょう。「ラブライブ!」や「アイドルマスター」のシリーズなど、昨今ではアイドルを描いたアニメは珍しくありません。アイドルアニメとしては、先行する諸作品と比べてそこまで光るものがあったわけでもありません。