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仕事が終わってもまっすぐ帰宅しない「フラリーマン」の心理

「フラリーマン」になぜ夫たちは共感するのか?

育児を通した夫婦関係について、「夫」目線で考える本特集「『イクメン』って結局なに?」。前回は、ネット上で物議を醸した「牛乳石鹸PR動画」について取り上げた。
牛乳石鹸の動画について「炎上するのは当然」としながらも、家族思いのパパとしての自分と、働く男としての自分との間で葛藤する、動画の主人公に共感していることがわかった。
彼らのように「パパ以外の自分も大切にしたい」というホンネがあらわれているのが「フラリーマン」の存在だ。

●就業後、自宅に帰らず書店や居酒屋に寄り道をするフラリーマン

「フラリーマン」とは、仕事が早く終わってもまっすぐ帰宅せず、書店や居酒屋、公園などで時間を潰してから家に帰る男性のこと。社会心理学者の渋谷昌三氏が、著書のなかで「家庭に居場所を見出せず、まっすぐ帰宅しない勤め人」を指して名付けたのがはじまりだ。

 2017年9月にはNHKの『おはよう日本』内の特集で、夜の街をさまようフラリーマンが取り上げられ、大きな反響を呼んだ。近年では、定時退社を義務づける企業が増加し、以前よりも早く帰路につくサラリーマンが増えている。それに伴って、帰宅前に寄り道をするフラリーマンも多くなっているという。

 妻たちからは、そんなフラリーマンに対して「せっかく早く帰れるのに、なぜ無駄な時間を過ごすのか」という怒りの声が上がっているそう。たしかに、家事や育児に追われるママからすれば、憤りを感じるのもわかる。
 なぜ彼らは妻の怒りを買いながらも、仕事後に寄り道をしてしまうのだろうか。BEST T!MES編集部では、子育て世代のパパたちに、フラリーマンをどう見ているのか、直接取材を試みた。

 
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