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時代を生き抜くための「グローバル行動力、センス」を身につけるには?

シリーズ:3年後に結果を出すための 最速成長⑩

AIやロボット、Iotなどのテクノロジーの進化や、それに伴い将来なくなると予想される職業なども騒がれて久しい昨今。あなたは10年後の世の中がどのようになっているか、時代の変化にあわせてどう動いておくべきか、考えてみたことはあるだろうか。そのヒントを、赤羽雄二氏の著書『3年後に結果を出すための最速成長』の内容を再編集しながらシリーズでお届けする。第10回のテーマは「グローバル行動力」です。

■「グローバル行動力、センス」「英語力」…どこでも活躍できる能力

 

 今後、国内にいても上司や部下が外国人になる機会が増えますし、海外勤務の可能性も高くなります。日本だけ、日本人だけの閉じた世界というのでは限界があり、必ず壁にぶつかるからです。 

 黒船の来航以来、日本人は米国、英国、ドイツ、フランスなどに行って死に物狂いで技術を学んで帰ってきました。それは、そうしないと中国のように、欧米列強に蹂躙されそうだったからです。 また、高度成長期の日本人は地球の果てまで出かけていって、商売をしてきました。 「安かろう悪かろう」の日本商品が、あっという間に「安くて高品質」になり、世界中で高く評価されました。

 このどちらの時代も、日本人には「グローバル行動力、センス」「英語力」があったと思います。覇気もありました。そして凜としていました。これらがすっかりなくなってしまったのが、高度成長期以降ではないかと私は考えています。

 日経平均株価が1989年に最高値3万8957円をつけてから、ひたすら右肩下がりとなり、前述のように一人あたりGDPも1993~96年の世界第3位をピークに下がる一方で、現在は先進国中最下位に近い状況です。

 こういう状況で、過去30年、日本人は自信を失い、本来持っていた「グローバル行動力、センス」「英語力」が影を潜めたようです。 でも、日本人の覇気を取り戻すのはそれほど難しくはないはずです。

 もともと世界で稀に見る勤勉さと創意工夫、何事にも熱心に取り組む国民性、国民全員の教育水準の高さがあります。危機だと思えば、あるいはここが一世一代のチャンスだと思えば、日本人は爆発的な力を発揮してきました。

 一人ひとりが少しだけ背伸びすれば、ほんの少し前の日本人が持っていた「グローバル行動力、センス」「英語力」を取り戻すことが十分にできます。日本は今、やればできる、当然できる、やらないわけにはいかない、というギリギリまできています。

 具体的には、一人ひとりの行動が次のように変わる必要があります。

 

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赤羽 雄二

あかば ゆうじ

ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクター。東京大学工学部を1978年に卒業後、コマツで超大型ダンプトラックの設計・開発に携わる。1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了後、マッキンゼーに入社。経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。マッキンゼーソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力となるとともに、韓国LGグループの世界的な躍進を支えた。主な著書に『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』(ダイヤモンド社)、『頭が真っ白になりそうな時、さらりと切り返す話し方』(KKベストセラーズ)、『入社3年塾』(三笠書房)等がある。


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