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リフォーム前に知っておきたい、お風呂の最新機能アタリハズレ

次のリフォームで欲しいのはどれ? 最新お風呂機能○×ガイド

日々進化し続けるお風呂。自宅の浴室のリフォームを検討している人も少なくないだろう。そこで、お風呂設備の最新事情を、住宅ジャーナリスト・櫻井幸雄さんに聞いた。

流行っていても不便!? ハズレもある水回り製品

 

 お風呂はますます便利に、快適に進化を遂げている。住宅ジャーナリストの櫻井幸雄さんは次のように語る。
「最新型で気に入っているのは、“おそうじ浴槽”。投入口に洗剤を入れてフタを閉めれば自動で洗浄して、湯ばりもしてくれる。面倒なお風呂掃除から解放されるのが、一番の魅力です。ミストサウナは賛否ありますが、私は好きです。爽快感を感じるスプラッシュミストや、潤いのあるマイクロミストなど、水滴の大きさを好みで選べ、温まるし、体も洗える」。

 続々と登場する新製品のなかで、選択の最優先ポイントは“掃除”。
「最近は、おそうじ浴槽をはじめ、抗カビ素材の壁や床、水垢が発生しにくい蛇口など、メンテナンスが楽になる製品が充実しています。歳を重ねるごとに風呂掃除は面倒になりますからね」。
 もうひとつ覚えておきたいのは最新型が必ずしもベストではないことだという。
「水回り製品は作ってみたけどダメでしたということがあります。例えばシャンプードレッサー。洗面所で洗髪できるのがウリでしたが、周囲に泡が飛び散り掃除が大変。浴室テレビも流行りましたけど、いまや防水グッズを使えば、スマホで動画が見られます」。 

 ところで、気になるのはリフォームのお値段。予算はどのくらい見積もっておけばよいのだろうか。「浴槽はじめシャワー、壁、床、熱源機を含めて100万円ぐらい。ミストサウナを加えるとさらに50万円くらいかかります。また、洗面所はお風呂と同じ水回りで表裏一体のような関係。できれば一緒にリフォームすることをおすすめします。その場合はプラス50万円ぐらいをみておいたほうがいいでしょう」。 

 上手に選んで、我が家の快適スポットをさらに充実したものに進化させてみてはいかがだろう。

 
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櫻井 幸雄

さくらい ゆきお

住宅ジャーナリスト。1954年生まれ 。全国の住宅事情に精通する住宅評論の第一人者。「毎日新聞」「日刊ゲンダイ」「週刊住宅新聞」で住宅コラムを連載中。近著は『 買って得する都心の1LDK借りるのは負け組」』(毎日新聞出版)

 


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