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織田信成が語る、フィギュアスケートを教える難しさ「技術は言葉で説明できるけど……」

織田信成さん2月毎日更新 Q5.人に教える時に、大切にしていることは何ですか?

小さな子ども達や学生にフィギュアスケートを教えている織田信成さん。指導者となった今、どんなことを大切にしているのでしょう。

生徒よりもっと頑張る

――現在、プロフィギュアスケーターとしてだけではなく、関西大学のアイススケート部監督をはじめとした「指導」をする立場でもあります。そのなかで気を付けていることはありますか。

 普段、幼稚園から大学生まで、幅広い年齢の子たちに接していますが、技術について教えるのと同時に、フィギュアスケートに対する姿勢や、物事に対する考え方も教えてあげたいと思っています。スケートの技術そのものだけでなく、彼らの人間性も育んであげたいんです。ただ、それは技術を教えるよりも難しい部分があって……

――たとえばどんなところでしょうか?

 技術は、言葉で説明することができるんです。たとえば、「ちょっと肩が下がっているから、もっとこうした方がいいよ」というふうに、伝えることが簡単なんですが、気持ちの面って、なかなか言葉として教えるのは難しいんですよね……。

 
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 2018年、平昌オリンピックの年に氷上のお殿様こと織田信成が、自身の、波乱万丈のスケーター時代など体験を交えながら、フィギュアスケートの魅力を皆さんにお伝えします。また、指導者であり解説者である厳しい視点は保ちつつ、初心者にこそわかりやすい、平昌オリンピックの見どころなどを解説。逆境でこそその強さと美を発揮してきた羽生結弦選手への思い、戦友・浅田真央さんへのメッセージ、松岡修造さんとの熱血対談も必読!

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織田 信成

おだ のぶなり

1987年生まれ。大阪府出身。高校3年時に世界ジュニア選手権で優勝を果たし、注目を集める。シニアデビューを果たした翌シーズン、トリノオリンピックの代表候補となるが、惜しくも選外に。2010年バンクーバーで初の五輪出場を果たす。2014年ソチ五輪出場をかけた全日本選手権で総合4位に終わり、五輪出場を逃すと同時に引退を表明。現在は関西大学アイススケート部監督を務めながら、解説者、プロフィギュアスケーター、タレントなどとして多彩に活躍中。


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  • 2018.01.25