【井口資仁の感じた「日米メディア」報道の差】 | BEST TiMESコラム

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井口資仁の感じた「日米メディア」報道の差

井口資仁監督に聞く。Q7. 日米でプレーされて感じる「メディア」の差は何でしょうか?

「BEST T!MES」連載30問30答、2018年最初に登場するのは2017年の雪辱を期す千葉ロッテマリーンズの新監督・井口資仁氏。日本野球、メジャーリーグとさまざまな「野球」を知る井口氏に「メディア」に違いがあるかを聞いた。

メディアと信頼関係を築くために重要なこと

 ファンとの距離に似たような日米の違いは感じますね。

 米国にもパパラッチのようなメディアは存在しますが、基本的にはスタジアムの外で記者やカメラマンに追い回されるようなことはありません。

 米国の野球メディアが取材をするのはスタジアムのみ。そのために試合前と試合後の決まった時間内で、ロッカールームをメディアに開放していて、そこで選手たちはどんな質問も受け付ける、という約束になっています。

 日本でも同じようにロッカールームを開放すればいいという意見があるのは知っていますし、僕自身もできるのであればオープンにすべきだという考えです。でも、現在のような選手とメディアの関係だったら、まだ実現するのは難しいでしょうね。
 ロッカールームは、そもそも着替えなどをするプライベートな空間です。選手の立場から言わせてもらうと、今すぐにロッカーを取材オープンにした場合、たとえば「〇〇選手のロッカーは汚い」などと書かれてしまう可能性がある。他にも、ロッカー内では選手のほとんどが裸のような状態ですから、そんなことまで記事になってしまうのでは……と思ってしまうところがあります。

 もちろん、信頼関係はお互いに築くものだから、ロッカールームがオープンになれば、選手にもプロとしてメディアの質問に真摯に答えるという姿勢がより求められることになるでしょう。選手とメディアが、それぞれの言い分を理解して前に進んでいく。選手にとって、メディアの先にはファンがいるわけですから。個人的には、1日でも早く、ロッカールームをオープンにできるくらいの信頼関係を築いていきたいとは思いますね。

 
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井口 資仁

いぐち ただひと

1974年12月4日生まれ。東京都田無市(現:西東京市)出身。千葉ロッテマリーンズ監督。97年逆指名で福岡ダイエーホークス(現:ソフトバンクホークス)に入団。走攻守三拍子揃った選手としてレギュラーとして活躍する。2005年にはシカゴホワイトソックスに入団。ワールドチャンピオンに二度輝く。その後、09年に千葉ロッテで日本復帰。昨年現役引退を発表。


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