川崎F・中村憲剛が忘れられなかった8年前の“あの試合” |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

川崎F・中村憲剛が忘れられなかった8年前の“あの試合”

中村憲剛選手12月毎日更新 Q28 プロになってから忘れられない試合はありますか?

忘れられない日本代表デビュー戦

 あとはやっぱり、日本代表のデビュー戦も忘れられないですよ。相手はガーナ。場所は日産スタジアム。日付は2006年10月4日だったはず。
 それまで一度も、日本代表のユニフォームに袖を通したことなんてありませんでしたからね。最初はベンチからでしたけど、あの場で聴いた国歌は忘れられない。その瞬間、代表の誇りというか、自分が日本人だということを感じて身震いしました。

 それまで日本代表と名のつくものには無縁というか、それこそ参加するものではなく見るものであり、応援するものでした。それが2006年のドイツワールドカップが終わり、ジーコさんからイビチャ・オシムさんに監督が代わり、当時チームメイトだった我那覇(和樹)が選ばれた。そこで初めて、もしかしたら、自分もチャンスがあるかもしれないと、意識しました。

 初めて招集されたときは、それはもう、おどおどではないですけど、ホテルで集合するときから緊張してましたよね(笑)。大卒だったこともありますし、ユース年代の日本代表に選ばれたことすらなかったので、周りに知り合いもそれほど多くなかったですからね。

 ただ、決して名前だけで呼ばれたわけではないし、Jリーグのピッチでのプレーを見て、オシムさんは呼んでくれたと思ったので、サッカーはサッカーだと割り切って、自分の持っているものを出そうと思いました。当時代表に選ばれていたのは、時代的にも、Jリーグでプレーしている選手ばかり。普段、しのぎを削っている選手たちが味方になる面白さや楽しさも感じましたね。

明日の質問は…〈Q29 川崎フロンターレ一筋でプレーして15年。フロンターレの選手で良かったなと思うことは?〉です。

KEYWORDS:

オススメ記事

中村 憲剛

なかむら けんご

プロサッカー選手。川崎フロンターレ所属(背番号14)。

1980年10月31日生まれ。東京都小平市出身。6歳のときに府ロクサッカークラブでサッカーを始め、小金井第二中学校、都立久留米高校、中央大学を経て、2003年に川崎フロンターレに加入。2016年、歴代最年長の36歳でJリーグアウォーズ最優秀選手賞を獲得。プロ15年目を迎えた2017年現在も、チームの中心選手として活躍中。


この著者の記事一覧