・「八相局(はっそうきょく)」を持っている!
 八相局とは、通変星の中に同じ星を4つ以上持っている人のこと。「比肩(ひけん)」と「劫財(ごうざい)」は同じ自立心の星であるが、これらを合わせて4つ持っているため、信康は八相局となる。
 八相局は、とにかくスケールが大きくエネルギーが強い。人間は悪くないが、悪知恵が働き法律すれすれのことをやる、いわゆる政治家の参謀タイプである。これまで鑑定した武将では、井伊直政がこの八相局を持っていた。没落した井伊を一代で立て直した直政のように、信康も強靭なパワーを持っていたのだろう。

 信康の場合、自立心の星を4つ持ち合わせていることから、八相局の中でも最もスケールの大きい、劫局(ごうきょく)となる。悪知恵、策略が抜群のため、政治の世界では裏側で成功。人付き合いが上手で社交性は見事、海外で成功するタイプ。この国では収まりきらない自立心を持っているといったところだろうか?八相局の中でも劫局はなかなかお目にかかれない。筆者はこれまで700人以上を鑑定してきたが、未だ数名にしか出会っていない。そのほとんどが海外に太いパイプを持ち、各界の裏側で活躍していた。信康も、策略家で、他国と太いパイプを持っていたのだろうか。

・十二運星からエネルギーを読み解く
「冠帯(かんたい)」:運勢エネルギー 10
女王様の星。社交的で華やかさを好む。独立精神が旺盛で中年以降で成功する。

「長生(ちょうせい)」:運勢エネルギー 9
 学問が好きで順応性が高く、穏やかな性格。とにかく人から信用されるため、営業やコンサルティング等の仕事に向いている。

「衰(すい)」:運勢エネルギー 8
 長老の役割をする人。客観的に物事を捉えることができ、決して感情的にならない。けんかの仲裁もうまい。

 信康は、「冠帯」という女王様の星を持っていて、人を束ねるのが得意だったと予測される。また「長生」という人から信頼される星を持っており、家臣からの信頼も厚かったのだろう。さらに、「衰」を持っていることから、客観的に物事を見ることができる冷静なタイプだったことが予想される。「三河物語」等によると、日々軍事鍛錬に励んでいた一方で、気に食わないことで人を惨殺するなど荒れた行為が見られたと評価されるが、十二運星を見る限り、主君の素質が十分にあるように見受けられる。

次のページ 家康の命により自害させられ…