馬鹿なあなたにも継続できる数少ない知的分野で、かつ青春期にしかできないことが外国語学習である!(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】㉗) |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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馬鹿なあなたにも継続できる数少ない知的分野で、かつ青春期にしかできないことが外国語学習である!(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】㉗)

学び続けること [苦闘青春期(37歳まで)] 


「誰も本当のことを言わないから、ブスで馬鹿な私が本当のことを言う!」と元祖リバータリアン(超個人主義的自由主義)アイン・ランド研究の第一人者である作家・藤森かよこ氏がペンで立ち上がった。
 氏のものした『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』(KKベストセラーズ)は4刷を超え(以下、「馬鹿ブス貧乏」と表記)、多くの女性を勇気づけた「革命の書」である。アラフォー読者からの要請が殺到。今月21日より、第2弾
『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。が出版される。
 そこで、今回、藤森氏のご厚意に預かり『馬鹿ブス貧乏』の長いまえがきから第1章まで再構成し、「若いほど」役立つと低スペック女子が37歳までにやるべき本当のことを転連載で教えてくれる。まさに「馬鹿ブス貧乏」で生きるしかない女性が最高に幸せになる本当のサバイバル術である!


■馬鹿に最適な語学学習

 日本語能力を高めること、そのために読書を習慣にすること、読むのは何でもいいこと、心を守るためにも読書は必要な習慣であること、税金や社会保険や法について学ぶこと、マナー本や手紙サンプル本を読むことが必要であることなどについて、私は指摘してきた。

 さらに、お馬鹿なあなたには、何かひとつ外国語を学習することを、私は敢えて強く推奨(すいしょう)する。人工知能の発展により、精巧な翻訳機も開発されつつあるので、外国語学習などする必要がなくなるという説もある。それはそうなのだろう。

 しかし、人間が生身の高等生物である限り、それなりに脳に刺激を送らねばならない。馬鹿なあなたにもできる知的刺激としての学習行動で、かつ実用的効用もあるといえば、それは外国語学習になる。

 理由は三つある。第一に外国語学習の基本は反復だから。頭が悪くても、反復ができれば何とかなる。あなたはまだ国語能力がなく、理解力も思考力もないので、ややこしいことは無理だ。外国語ならば、日常で使用する文章をひたすら反復していれば、日常会話ができるぐらいまでのレベルには必ず行ける。

 第二の理由としては、日本では外国語がちょっとできるだけで、自分を差異化できるから。日本人は、外国語ができなくても日本国内で不便なく生きていけるので、外国語が苦手というより外国語学習をしない。

 だから、内容のない単なる日常会話や世間話を外国語でできるというだけで、日本人一般は尊敬してくれる。これを使わない手はない。馬鹿なあなたこそ外国語学習をすべきだ。

 第三の理由として、外国語学習は青春期にしか習慣にならないから。外国語学習の基本は反復なのだから中年期以降でも大丈夫なのではないかとあなたは思うかもしれない。それは間違いだ。中年や老人には、外国語学習という反復作業の退屈さに耐える体力がない。

 水泳選手は中学生や高校生ぐらいには、グングンと速く泳げるようになる。泳いでいること自体が嬉しくてしかたないからだ。魚でいる自分が楽しい。水の中を行ったり来たりすること自体が楽しい。しかし、20歳を超えるくらいになると、ただただ水の中で泳いでいることに退屈を感じるようになる。そうなると記録が前ほどには伸びなくなる。

 それと同じことだ。語学学習は青春期でなければ、ほんとうはできないことだ。ただし、青春期に外国語学習を始めてしばらく継続したが、中断し、中年期や老年期に再開するということはありえる。

 一般的に、老年期になってできることは、すべて30歳になるまでに一度は試みたことかもしれない。若いときに油絵を描いていれば、70歳にまた油絵を始めることができる。

 何にしても、外国語学習こそ、馬鹿なあなたが青春期にしておくべきことだ。別に外国語使用を賃金労働に活かす必要はない。外資系企業に就職することを薦めているのではない。海外に職を求めよと言っているのでもない。

 馬鹿なあなたにも継続できる数少ない知的分野で、かつ青春期にしかできないことが外国語学習であると指摘しているだけだ。

 さて、ブスで馬鹿で貧乏なあなたが青春期にクリアしておくべき課題について、いろいろ私は指摘してきた。あなたでも、ちゃんと実践できることしか書かなかった。ですから、必ずできます! 安心して挑戦してください。

馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』より再構成

KEYWORDS:

年末年始「最大」の問題作
低スペック女子(馬鹿ブス貧乏)
「ホンネ」の生き残り術第2弾‼️

藤森かよこ・著
『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』

12月21日より全国書店・アマゾンほかにて発売‼️

 

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藤森 かよこ

ふじもり かよこ

1953年愛知県名古屋市生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課 程満期退学。福山市立大学名誉教授で元桃山学院大学教授。元祖リバータリアン(超個人主義的自由主義)である、アメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランド研究の第一人者。アイン・ランドの大ベストセラー『水源』、『利己主義という気概』を翻訳刊行した。物事や現象の本質、または人間性の本質を鋭く突き、「孤独な人間がそれでも生きていくこと」への愛にあふれた直言が人気を呼んでいる。  

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