ラテン語がそこかしこにある

 もう一つケンブリッジの誇るべき特徴として、「図書館の数」があげられます。大学には全部で114もの図書館があります。中心となる学術図書館はケンブリッジ大学図書館ですが、他にも特定の分野に特化した図書館が数多くあるのです。歴史あるカレッジが所有する図書館には、何百年も前の本や原稿といった貴重な資料が収蔵されているのです。

 大学のモットーは、ラテン語で"Hinc lucem et pocula sacra"、直訳は「ここから光と神聖な盃を」ですが、「この場所で啓蒙と尊い知識を得よう」とも解釈できます。確かにケンブリッジは、新しいことを学びその考え方を広めるための場所といえるでしょう。またケンブリッジの文化として、ラテン語を重要視します。学生のほとんどはラテン語を理解していないのですが、卒業式はラテン語で行われます。図書館の使用規則にも、例えば図書館にろうそくを持ち込んではいけないといった規則がラテン語で書かれてあり、その規則が書かれたラテン語の宣誓書に、学生は署名をしなければならないのです。

 大学の学期は3つに分かれており、それぞれMichaelmas(ミカエル)、Lent(レント)、Easter(イースター)と呼ばれています。ミカエル学期は10月~12月、レント学期は、1月~3月、イースター学期は4月~6月となっています。この学期の大半の間は、学生はケンブリッジ内かケンブリッジの10マイル以内に滞在していなければいけません。学士号取得に必要な学部生の試験やコースはTripos(トライポス)と呼ばれています。

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