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解散総選挙で日本はどうなるのか? いち早く安倍政権の5年間を総括する!

安倍政権批判の急先鋒・作家適菜収が指摘する国家の危機

 徹底したメディア対策を自民党は行ってきた。政権に批判的なメディアに対しては露骨に嫌がらせを行い、ネットで世論誘導を行う専門のチームを整備してきた。

 森友学園問題、加計学園問題をはじめとする一連の安倍事件では、官房長官の菅義偉が、「総理のご意向」と記載された文部科学省の記録文書について「全く、怪文書みたいな文書じゃないか」と発言。追加調査で文書の存在が明らかになると、「怪文書という言葉だけが独り歩きして、きわめて残念だ」とごまかした。前次官の前川喜平が具体的な証言や証拠を出すと、読売新聞にデマをリークし、一私人である前川に人格攻撃を繰り返した。

 新聞の一面に一私人のプライバシーを垂れ流す。どう考えても異常な国になっている。

 これで安倍政権の正体は明らかになり、読売新聞は報道機関として終わったんです。

 しかし、これが重大な問題と世間が受けとめているのかもきわめて怪しい。

 政権が吹っ飛ぶような異常事態が何回も発生しているのに、そうならない。これは、やはりメディアの責任です。

絵に描いたような売国奴

 結局、安倍の周辺に集まってきた乞食言論人は、勇ましいことを言いながら、国のことなど考えていないんです。政治のことも考えていない。自分のことだけ。だからあらゆる詭弁を使って安倍を擁護する。しまいには、「加計問題は左翼の捏造だ」と言い出した。

 人間は同じ間違いを何度も繰り返します。

 産経新聞も安倍カルトの同人誌みたいになってしまった。最初は商売で安倍礼賛記事を書いていたのでしょうが、読者も記事に影響を受けて先鋭化していく。ミイラ取りがミイラになり、ネトウヨのブログレベルの記事が垂れ流されるようになった。

 こうして、メディアとしての最後の一線を放り投げるわけです。事実などどうでもいい。安倍さんはうまくやっているんだ。外交でも成果を上げている。加計学園問題なんて左翼の捏造だ。 中国や北朝鮮の脅威が増す中、重箱の隅をつつくような問題で騒いでいる時間はないと。自己欺瞞により、自分たちを守ろうとするわけですね。

 経済に疎い人は「安倍の経済政策はいい」と、外交に疎い人は「安倍の外交はいい」と言う。

 では安倍政権はこれまで何をやってきたのか?

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