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ハリウッド実写化!『君の名は。』がここまでバズった理由を改めて考えてみた。

公開から1年を経て、ついにハリウッド進出を果たした大ヒット映画の魅力をもう一度考察。

昨夏に爆発的なヒットを飛ばし、Blu-ray&DVDの売り上げも絶好調な『君の名は。』。
一部のファンの間では「次はもしかして実写化?」説が密かに話題になっていたが、
ここにきてまさかの「ハリウッド実写化の話が進行中!」というニュースが。
今、改めて『君の名は。』という映画がここまでバズった理由を考察してみたい。

写真を拡大 ©︎2016「君の名は。」製作委員会

なぜ、『君の名は。』はこんなにヒットしたのか?

 興行収入は200億円を超え、今や日本映画としてはあの『千と千尋の神隠し』に次ぐ歴代2位に。公開後の半年弱で瞬く間に国民的映画に躍り出るという、近年稀に見るシンデレラストーリーは、多くの日本人を驚かせたに違いない。と同時に、公開前にこの映画がこんなにも大きな存在になることを、どれだけの人が正確に予測できたであろうか。

 そんな新・国民的映画となった『君の名は。』がもたらした感動は、意外なかたちで観客を「動かして」いくことになる。それが映画の舞台となった場所を訪ねるブームである。'16年の新語・流行語大賞にノミネートまでされたこの言葉だが、実は別段新しい言葉ではない。アニメファン界隈では約10年前から舞台設定となった場所を巡り疑似体験する現象は常態化しており、『らき☆すた』の埼玉・鷺宮神社を筆頭に、『けいおん!』の滋賀・豊郷小学校や『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』の埼玉・秩父地方など、多くの地域がそれにより賑わい、街おこしの一助にすらなっていた(もっと言えば、昭和の時代から、そういった特定のファンによる「聖地巡礼」は形こそ違えど存在していたのだが)。

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