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「貧困女性のセーフティネット」なのか、それとも「性的搾取の温床」なのか。セックスワークを考える

「セックスワーク・サミット2017夏」レポート

 「風俗ヤバい」を捨てられない社会とは一体何なのか。 貧困一色のテンプレート報道から脱却し、「夜の世界の俯瞰図」をつくるためには何が必要なのか。「困っている風俗嬢」はどこにいるのか。GAPの取り組む「セカンドキャリア」の支援とは。「同情よりもビジネス」という言葉に込められた思いとは。

 

風俗の世界にセンセーショナルな注目が集まる

「貧困女性のセーフティネット」なのか、それとも「性的搾取の温床」なのか。昨今の貧困報道の増加に伴い、風俗の世界にセンセーショナルな注目が集まるようになった。

 この世界は生き物のように日々目まぐるしく変化している。風俗で働くにせよ、利用するにせよ、肯定もしくは否定するにせよ、現場の情報を学ぶことは必須である。

 しかし風俗に関しては、残念ながら現場の情報を教えてくれる場が存在していない。風俗に関して巷に溢れているのは、現場の声に基づいた「一次情報」ではなく、伝聞や憶測、感情的な思い込みに基づいた「二次情報」がほとんどだ。

 今必要なのは、論じる前に一次情報をきちんと知ることだ。こうした視点から、2017年7月17日(月・祝)、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターにて「セックスワーク・サミット2017夏」(主催:一般社団法人ホワイトハンズ)が開催された。

 サミットのテーマは「性労働(セックスワーク)と社会をつなぐ」。性労働の現場で働く人たちが安心・安全に働くことのできる社会的な環境を整える方法及び課題を考えるために、毎回多彩なゲストをお招きして議論を行っている。

 第1部は、風俗で働く女性のセカンドキャリア支援を行う一般社団法人Grow As People代表の角間惇一郎さんをお招きして、今年4月に出版された角間さんの新刊『風俗嬢の見えない孤立』(光文社新書)の出版記念トークイベントを行った。

 

 貧困一色のテンプレート報道から脱却し、「夜の世界の俯瞰図」をつくるためには何が必要なのか。Grow As Peopleの取り組む「セカンドキャリア」の支援とは。「同情よりもビジネス」という言葉に込められた思いとは。そして、タイトルにある夜の世界の「見えない孤立」を解決するために、私たちの社会に課せられた課題とは何かについて、主催の坂爪真吾と司会の赤谷まりえが、角間さん本人に率直な質問をぶつけた。

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坂爪 真吾

さかつめ しんご

1981年新潟市生まれ。一般社団法人ホワイトハンズ代表理事。東京大学文学部卒。



新しい「性の公共」をつくる、という理念の下、重度身体障害者に対する射精介助サービス、風俗店の待機部屋での無料生活・法律相談事業「風テラス」など、社会的な切り口で、現代の性問題の解決に取り組んでいる。2014年社会貢献者表彰、2015年新潟人間力大賞グランプリ受賞。著書に『セックスと障害者』(イースト新書)、『性風俗のいびつな現場』(ちくま新書)、『はじめての不倫学』(光文社新書)などがある。


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