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“なんくるないさ” なぜ沖縄の人は悲壮感がないのか?

日本の最貧困地帯 沖縄のリアル③

修学旅行費が払えなくても“なんくるないさ”?

沖縄のハーフの貧困家庭。大家族である。

 もうひとつ強調したいのが、沖縄特有の“なんくるないさ”という県民性である。

 次に紹介するのは、知り合いの高校教師から聞いた話だ。

 知り合いが勤める学校では、子どもの修学旅行費を払えない家庭がちらほらあるという。しかし大抵は「なんとなかなってしまう」そうだ。どういうことだろうか。

 沖縄は子沢山な家庭が多く、必然的に親戚が多くなる。最終的には親戚一同が工面してくれるというのだ。

次のページ沖縄には終電という概念がない。延々と酒を飲む

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神里 純平

1979年生まれ。沖縄県在住の会社員。

中堅のリサイクルメーカーにサラリーマンとして勤務し、会社内から出る産業廃棄物の収集運搬やグループ内の在庫移動の業務に従事する毎日。少年の頃には紆余曲折があったが、現在は友人たちと一緒に、仕事後や休みの日に子どもたちに格闘技を指導することがライフワークとなっている。好きな言葉は「人生一生雑巾がけ」。著書に『沖縄裏の歩き方』(彩図社)がある。


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