口コミで広まっていったベストセラー。「10万人が2人に紹介したい本、それが30万部」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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口コミで広まっていったベストセラー。「10万人が2人に紹介したい本、それが30万部」

Q2.『うつヌケ』が大ヒットを記録しています。ここまで反響が大きくなるとは予測されていませんでしたか?

明暗が別れた2作

――ネット上の反響とリアル本の販売数がリンクしていないということですか。

 同時期に並行してもう一本連載を持っていました。それは漫画家の息子さんにインタビューする『ペンと箸』という作品で、ぐるなびの漫画サイトに無料で掲載されていたんですね。そちらは30万人が読んでいましたし、反響もそれなりにあって、「単行本化されたら売れまっせ」といってくる編集さんもいたんですよね。

 でも僕はちょっと懐疑的というか、ネットの中心層が好きな90年代ジャンプを支えたマンガ家さんをフォローできていなかったし、無料で読めるし…。本当に売れるのだろうかと。ちょうど、『うつヌケ』と同時に単行本化されることになって、漫画仲間はみんな『ペンと箸』が好きですから、下馬評としては、本命『ペンと箸』みたいに予想されていたのですが、いざふたを開けてみたら、『うつヌケ』が33万部、かたや『ペンと箸』が1万部と、こんなに差がつくとは思いませんでしたね。
【第一回はこちら:「大ベストセラー『うつヌケ』作者に聞く。ギャグ漫画家が“鬱”をテーマに選んだワケ」

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田中 圭一

たなか けいいち

1962年5月4日大阪府枚方市生まれ。近畿大学法学部卒業。大学在学中の1983年小池一男劇画村塾(神戸校)に第一期生として入学。翌1984年、『ミスターカワード』(『コミック劇画村塾』掲載)で漫画家デビュー。1986年開始の『ドクター秩父山』(『コミック劇画村塾』連載)がアニメ化されるなどの人気を得る。大学卒業後はおもちゃ会社に就職。パロディを主に題材とした同人誌も創作。2017年1月に刊行した『うつヌケ うつトンネルを抜けたひとたち』(KADOKAWA)がベストセラーに。他にも『イかれポンチ』(ベストセラーズ)など。


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  • 田中 圭一
  • 2017.01.19